自衛隊の新病院、なぜ入間基地に? 首都直下地震を想定した設備も
2022年3月17日。自衛隊入間病院が、航空自衛隊入間基地の南端に開院した。構想からおよそ12年。待ちに待った“テイクオフ”である。
入間基地には滑走路と輸送機部隊がある。入間病院の開設は、これら空自ならではの「力」とも密接に関係している。患者搬送の拠点となるべく作られた入間病院の機能とはどのようなものだろうか。
最終後送病院へ向けて継続した支援が可能に
入間基地に病院を作った最大の理由は、そこに「滑走路」があり、「輸送機」を持つ輸送航空部隊があるからだ。
これまでの輸送態勢は、災害や有事の際に発生した傷病者は、まず現場近くで応急処置をとる。その後、安全な場所に搬送して、初期ケアを施した...