自衛隊が進める「南西シフト」とは?空白のエリアを埋める防衛戦略
わが国の防衛態勢は、近年、中国の海洋進出や頻発する北朝鮮のミサイル発射実験などを念頭に、日本の南西地域で自衛隊を増強する方針、いわゆる南西シフトが進んでいる。
それに伴い、ここ10年の間に、島しょ部に新たな駐屯地・基地が次々と新設された。そこで今回、防衛計画課の防衛部員に話を聞いてみた。
なぜ今、南西防衛が注目を集めているのか?
自衛隊の部隊編成や装備品の取得・配備などを担当する防衛省整備計画局防衛計画課の河島慎吾防衛部員は、2015年に防衛計画課で勤務の後に異動、22年、再び同課へと戻ってきた。
その10年の間で、日本を取り巻く安全保障環境は大きく変化したと実感していると語る。それはど...