自衛隊の指揮官を補佐する「幕僚」は、どのように育成されるのか?
自衛隊の運用にあたり、指揮官が最良の行動方針を出せるように補佐する幕僚。幕僚は尉官以上の幹部自衛官が務めており、本人の能力や、教育終了後に配置される部隊の規模に合わせて段階的に教育を行って幕僚スタッフを育成している。上に行くほど狭き門となる自衛隊の幹部教育体制がどのようになっているのか、紹介しよう。
初級、上級と段階を踏み幹部自衛官の教育を受ける
幕僚への第一歩は幹部候補生採用試験の合格後に入る幹部候補生学校である。幹部候補生学校は、曹士の隊員を率いる幹部自衛官として必要な知識や技能を学ぶ学校だ。
卒業後は3尉または2尉に任官して幹部自衛官となり、部隊での勤務とともに各職種での初級幹部教...