友好国に心を込めて撃つ「礼砲」 砲台は80年以上前に製造された年代物
他国軍艦の来訪に対し、敬意を表明するため空包を発射する「礼砲」は国際的な儀礼様式で、各国で行われている。わが国では海自が行っており、海自の港湾などの警備を担う陸警隊(りっけいたい)の全隊員が、使用する観音崎礼砲台の管理・運用をしている。国を代表する任務について、同隊の砲台長に語ってもらった。
国際儀礼の成功に向け定期的に砲台を整備し訓練
外国の艦艇が日本の港へ入る際に敬意を伝えるために21発の礼砲を撃ち、それに応えるように撃ち返す「礼砲交換」は頻繁に行われるわけではない。
「礼砲は国際的な儀礼であり、失敗は許されないので、日ごろからそのための準備をしておく必要があります」と、砲台長を務め...