レトルトカレー誕生のきっかけはアメリカ軍!? 知られざる「ミリメシ」の歴史
戦場、被災地での作戦行動中、または訓練中に取るために配給される食糧のことを「戦闘糧食」と呼びます。英語では、combat rationといい、日本では略してレーション、また、最近は“ミリメシ”と呼ばれることが多いようです。
戦争では物資を効率よく戦場に運び、補給するという「兵たん」の差が勝敗を決するといわれる。なかでも、課題とされたのが、兵士の食の調達。戦争の歴史は糧食の進化の歴史ともいえるだろう。最初の近代政治家といわれるナポレオンの時代まで遡り、戦争における糧食の歴史を探ってみたい。
19世紀に発明された缶詰。各国軍が糧食として採用
戦闘糧食開発の祖といわれるのは、ナポレオン・ボナパ...