陸上自衛隊が船舶隊員の育成をスタート。背景には安全保障の課題が
島しょ部防衛強化のため、2024年を目標に陸上自衛隊と海上自衛隊の共同部隊である海上輸送部隊が新編されることになった。「陸上」の自衛隊がなぜ、海上を航行する輸送艦の要員を育成することになったのか。そこには現在の日本が置かれている安全保障環境の変化という理由がある。従来より、より機動的に、かつ状況に合った迅速な部隊の展開、それに伴う物資の輸送をするために動き始めたのが、陸・海の共同部隊である海上輸送部隊の新編である。
島しょ防衛の体制強化のため輸送艦の運航が急務に
過去に陸上自衛隊の隊員が海上自衛隊で教育を受けるというケースがなかったわけではない。かつては水陸機動団や施設科部隊が小型船舶の...