陸海空の共同部隊「自衛隊海上輸送群(仮)」が新編! そのねらいは?
わが国の防衛体制は、近年、中国の海洋進出や北朝鮮のミサイル発射実験などを念頭に、日本の南西地域での自衛隊の活動を増強する方針が進んでいる。
これに伴い部隊の新設や新装備の導入が進み、補給や輸送に関わる体制も変化の時を迎えた。新時代に対応する自衛隊の補給と輸送の取り組みを紹介しよう。
南西地域にどう運ぶ? 新時代の輸送と補給
わが国の安全保障政策は、おおむね10年後までの基本指針を定めた「防衛計画の大綱(防衛大綱)」を策定している。これに基づき、これまで自衛隊は日本列島に均等に防衛力を配備する「基盤的防衛力」の方針で各部隊を配置してきた。
だが、近年頻発する北朝鮮のミサイル発射実験や中国の...