自衛隊の過酷な「飽和潜水訓練」 閉ざされた空間で1カ月間過ごす
潜水に関する医学や心理学、人間工学などを研究し、深海で遭難した潜水艦から乗員を救出するという特殊な任務を担う潜水士を養成しているのが、神奈川県横須賀にある海上自衛隊潜水医学実験隊(潜医隊)だ。
潜水医学実験隊の飽和潜水訓練は世界的にも評価が高い。地上とはまったく違う環境の「深海潜水訓練装置」内の閉ざされた空間でほぼ1カ月間を過ごす隊員たちは、訓練中に何を見るのだろうか。
深海を想定した加圧装置内の過酷な水槽訓練
1986年に飽和潜水課程がスタート。92年に450メートルの飽和潜水に成功してからはより安全、確実に潜水できるよう、一貫して飽和潜水の訓練、研究を行ってきた。
ちなみに、水深45...