敵の状況を調べて報告…陸上自衛隊・偵察隊の任務と意義
陸上自衛隊には、オートバイを自由自在に操り山河を駆け巡って情報を集める偵察隊がある。いったいどのような部隊なのだろうか。その存在意義や任務の重要性を、偵察部隊を含む機甲科の教育を行う富士学校で、偵察教官を務める井上敬宣3等陸佐に聞いた。
最前線で敵情を調べる自衛隊の偵察任務
偵察任務にオートバイを使うようになったのはいつごろからなのだろう。
「1962年、陸上自衛隊は13個師団編成になり、現在の偵察隊の原形が誕生しました。オートバイを運用する斥候班が生まれたのもこの時期です」
次に偵察隊の任務と意義を尋ねてみた。
「主力部隊に先立ち、作戦地域の地形や敵の状況を調べて報告し、指揮官の状況判...