武士は弓矢の訓練で犬を射っていた…今ではありえない「日本の“標的”の歴史」
自衛隊には国を守るために、小銃からミサイルまで、さまざまな“飛び道具”がある。さらにその射撃訓練に必要なのが、標的。
標的は、なにも自衛隊特有のものではない。古来から洋の東西を問わず、戦いや狩猟が行われ、その腕を上げる必要がある場合にはさまざまな標的が存在していた。
過去から現在に至るまで、どのような標的があったのか、歴史ライターの帯刀コロク氏に話を伺った。標的の歴史や種類を見ていこう。
武士は武芸の訓練として矢で犬を射た
武道、武術に詳しい帯刀コロク氏によると、銃が発明される以前に遠距離にいる敵や動物を狙い撃つのに絶大な威力を発揮した弓矢に関しては、武士の間で各種武技が行われ、それにと...