•  近年の不穏な国際情勢の中、一層、必要性を感じる自衛隊だが、私たち国民の理解なくしては本来の実力を発揮できない。

     そこで、多くの方に自衛隊について知ってもらいたく、マモルではクイズを用意し、二瓶有加さんに“ニヘ教官”として登場いただいた。特別教練に参加して楽しみながら脳を鍛え、自衛隊の知識を増やしてくれ!

    自衛隊に関する言葉のスケルトンパズルにチャレンジ!

    二へ教官:私がニヘ教官だ。下図は自衛隊に関する言葉スケルトンパズル。次のマスの中には、2~13文字の、自衛隊に関する言葉がカタカナで入る。問題に答えて言葉を導き出し、マスの中を埋めていこう。同じ名称は1度しか使えない。入る方向は『上から下』か『左から右』の2方向。いくぞ!

    2文字

    Q1:2017年3月に就役した海上自衛隊最大級のヘリコプター搭載型護衛艦で、同時に5機のヘリコプターが発着艦可能になった艦の名は?

    Q2:陸上自衛隊の中でのみ通用する免許・資格制度のことを何という?

    3文字

    Q3:陸上自衛隊で、火器、車両、誘導武器、弾薬の補給・整備、不発弾の処理などを行う職務区分(陸自では「職種」、海上・航空自衛隊では「職域」という)は?

    Q4:後方にヘリコプターが発着艦できる甲板と、前方に62口径76ミリ速射砲を備え、掃海ヘリコプターや掃海艇に燃料や物資の補給などを行う艦の名は?

    4文字

    Q5:曹士などが居住するよう定められた基地・駐屯地の敷地内を何という?

    Q6:ロケットエンジンにより発射された後、放物線を描いて飛翔するのが特徴のミサイルを何ミサイルという? 

    Q7:戦車の火力や装甲防護力を生かして任務を遂行する戦車部隊と、オートバイなどの優れた機動力を用いて情報収集や警戒任務などを行う偵察部隊がある、陸上自衛隊の職種は?

    Q8:主に陣地の構築、道路や橋の建設・修復などの任務を行う、陸上自衛隊の職種は?

    Q9:護衛艦などにおいて、砲、ミサイルを操作し、各種目標に対する攻撃を実施する、海上自衛隊の職域は?

    Q10:水深が浅い海域における簡単な水中作業や機雷・不発弾処理などの爆発物の捜索・処分、また水深が深い海域における潜水艦の乗員の救助にあたる、海上自衛隊の職域は?

    Q11:人や貨物などを運ぶ目的で、航空自衛隊に導入されているC-1、C-2などの航空機の機種を何という?

    5文字

    Q12:陸・海・空各自衛隊にあり、新隊員に必要な知識や技能を学ばせるための部隊を何隊という?

    Q13:全国の自衛隊病院や衛生科部隊などで勤務するほか、海外の被災地などでの医療活動にも従事する、看護師の資格を持った幹部自衛官のことを何という?

    Q14:特別司法警察職員(一定の権限を付与され、捜査権を持つ警察職員)として、犯罪の捜査・予防、警護、交通統制など自衛隊内の秩序維持に寄与する、陸上自衛隊で警察の役割を担う部隊は?

    7文字

    Q15:航空機または車両による人員・貨物の輸送に関する業務、物品の需給や在庫管理、保管などの業務を行う、航空自衛隊の職域は?

    Q16:陸上自衛隊の戦闘車両など多数の装備品を展示している、朝霞駐屯地(東京都)にある広報館の名は?

    8文字

    Q17:指揮連絡、小型軽量貨物などの空輸、訓練支援などの効率化のために、航空自衛隊に導入された航空機U-4の機種を何という?

    Q18:航空自衛隊や海上自衛隊のパイロット、また機上で戦術判断を行う戦術航空士を養成する制度と、その学生を何と呼ぶ?

    Q19:小銃を使った教練を、美しいフォーメーションを組んで見せる演技にしたものを何と呼ぶ?

    Q20:航空自衛隊唯一のアクロバット飛行チームの愛称は?

    Q21:わが国の防衛の現状と課題、およびその取り組みについて多くの人に知ってもらうために、防衛省が閣議で了承を得て、毎年刊行している書物の名は?

    10文字

    Q22:世界的に行われる軍事パレードの1つで、自国の軍艦や招待した他国の軍艦を並べて航行する式典のことを何という?

    13文字

    Q23:地域紛争に対処して国際社会の平和と安全を維持するため、国連の議決に基づき国連の統括の下に行われる、停戦監視や復興援助などの活動のことを何という?

    Q24:わが国の領空を侵犯する恐れのある外国の航空機や、領空侵犯した外国の航空機に対して、戦闘機を緊急発進させて、領空からの退去を警告したり、最寄りの飛行場へ強制着陸させるなどの一連の行動を何という?

    解答はこちら

    導き出した言葉についてさらに詳しく知ろう!

    A1:カガ(『かが』)

    護衛艦『かが』は『いずも』型護衛艦の2番艦。高い指揮通信機能、航空機運用機能を有し、広い艦内を利用しての医療・輸送・補給も行う。

    A2:モス(MOS)

    「Military Occupational Specialty」の略語。陸自独自の車両を運転するための「装輪操縦」、小銃を扱うのに必要な「基本軽火器」など、多くのMOSがある。

    A3:ブキカ(武器科)

    銃だけでなく、戦車砲、自走砲、対空砲、対地誘導弾など、さまざまな種類の火器整備を担当する。不発弾の処理は世界トップレベルだ。

    A4:ブンゴ(『ぶんご』)

    掃海母艦『ぶんご』は『うらが』型掃海母艦の2番艦。1998年に就役し呉(広島県)に配備された。99年のトルコ北西部地震に際しては、被災地の援助として仮設住宅を輸送した。

    A5:エイナイ(営内)

    自衛官は自衛隊法により指定された場所で生活しなくてはならないため、曹士は基本的に基地や駐屯地などに居住する。

    A6:ダンドウ(弾道)

    自衛隊の弾道ミサイル防衛は、海自イージス艦のミサイルによる上層(大気圏外)での迎撃と、空自ペトリオットによる下層(高度数十キロメートル)での迎撃を組み合わせて行う。

    A7:キコウカ(機甲科)

    戦車部隊、偵察部隊のほか、機動戦闘車部隊、水陸両用車部隊がある。陸自の花形ともいわれ、訓練を披露するイベントでは最も注目を集める。

    A8:シセツカ(施設科)

    任務の特性上、多くの建設機械を保有しており、災害派遣や国際貢献でも活躍する部隊である。

    A9:シャゲキ(射撃)

    砲、ミサイルのほか、機関銃など発射装置の操作・整備も担当。

    A10:センスイ(潜水)

    スクーバ潜水員、飽和潜水員水中処分員に分かれる。飽和潜水員は潜水艦からの乗員救出や訓練で発射した魚雷の回収など、特殊任務に従事する。

    A11:ユソウキ(輸送機)

    最新鋭の国産輸送機「C-2」は、国際平和協力活動の対応や大規模災害時の輸送など、各種任務を効率的に行うため、大搭載量・長距離航続・高速巡航をコンセプトに造られている。

    A12:キョウイク(教育)

    教育隊では、新隊員は「学生」と呼ばれ、教育期間中は基地・駐屯地内で共同生活を送る。

    A13:カンゴカン(看護官)

    4年間の防衛医科大学校看護師養成課程修了後、国家資格を取得。自衛隊看護師として自衛隊病院で勤務するほか、有事の際は野外病院の設置・運営などを担う。

    A14:ケイムタイ(警務隊)

    自衛隊内の秩序維持に専従する部隊。防衛大臣に直属する。国賓などを出迎える際に、栄誉礼などを行う特別儀じょう隊も警務隊である。

    A15:ユソウホキュウ(輸送補給)

    人材や物資を必要とする場所へ必要なときに、正確・安全に送り届ける。2009年には戦闘機および輸送機などへの空中給油を行う第404飛行隊(小牧基地・愛知県)が新編された。

    A16:リックンランド(りっくんランド)

    2002年、「見て、触れて、体感して」をコンセプトに設立された、陸自唯一の大規模広報施設。多数の展示品のほか、戦車・水陸両用車などの疑似乗車体験も人気。

    A17:タヨウトシエンキ(多用途支援機)

    多用途支援機「U-4」は、最新の計器表示システム、航法装置(航空機を安全に航行させるための器材)などを装備している。

    A18:コウクウガクセイ(航空学生)

    海上自衛隊航空学生は山口県下関市にある「小月教育航空隊」に、航空自衛隊航空学生は同県防府市の第12飛行教育団に入隊し、「航空学生課程」の2年間でパイロットになるために必要な知識や体力を身に付ける。

    A19:ファンシードリル

    目的は、自衛隊を公式訪問する賓客を迎える際、敬意を表するために行う儀礼(儀じょう)の技量向上で、イベントなどで披露される演技。

    A20:ブルーインパルス

    正式名称は「第4航空団飛行群第11飛行隊」(松島基地・宮城県)。空自の広報のために、全国各地の航空祭や国民的な行事などで、華麗なアクロバット飛行を披露する。2024年3月には、北陸新幹線の延伸開業イベントで石川、福井両県の上空を飛んだ。6機の勇姿は記憶に新しい。

    A21:ボウエイハクショ(防衛白書)

    初刊発行は1970年。最新の令和5年版の表紙は、防衛省・自衛隊が「真に国民を守り抜ける体制を作り上げる」との決意を表現する観点から、自衛隊員が題字を担った。

    令和5年版「防衛白書」の表紙。防衛力の抜本的強化を行う必要性についても解説している 

    A22:コクサイカンカンシキ(国際観艦式)

    「西太平洋海軍シンポジウム」という会合に合わせ、30の参加国が持ち回りで開催する観艦式を「国際観艦式」と呼ぶ。2022年には海自創設70周年を記念し20年ぶりに日本で開催された。

    A23:コクレンヘイワイジカツドウ(国連平和維持活動)

    「国連PKO(United Nations Peace Keeping Operations)」。自衛隊の派遣が始まったのは1992年。現在では平和維持活動のほか、国際的な選挙監視活動も行われている。

    A24:タイリョウクウシンパンソチ(対領空侵犯措置)

    空自が担当する対領空侵犯措置は1958年に始まった。2023年4~12月の戦闘機の緊急発進回数は555回と、前年に続き高い水準にある。

    【二瓶有加(Nihei Yuka)】
    1995年10月20日生まれ。東京都出身。ユーチューブチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」やバラエティー番組『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などに出演しブレーク。舞台やラジオに出演するほか、自身のユーチューブチャンネル「二瓶有加ch」にてさまざまな動画を公開中。最新情報はオフィシャルHP【https://www.just-pro.jp/talent/actor/yuka_nihei/】をチェック

    <パズル作成/北村良子(イーソフィア) 文/真嶋夏歩(用語解説) 撮影/鈴木教雄(二瓶有加) ヘアメイク(二瓶有加)/榊美奈子 写真提供/防衛省>

    (MAMOR2024年6月号)

    自衛隊de脳トレ!国防知識を増やせ

    ※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

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