世界が驚いた日本の土木技術を教える「陸上自衛隊施設学校」とは?
自衛隊初の国連平和維持活動で、カンボジアの内戦で荒廃した道路の補修作業などを行い、その完成度の高さが世界で話題になった日本。
作業を担ったのは陸上自衛隊の施設科部隊だ。施設科とは軍隊における工兵部隊を指す。陣地の構築、地雷などの障害の構成・処理、道路や橋の構築などを行う技術者集団だ。
そのエンジニアたちを養成する、伝統的技術とデジタル化に対応する陸上自衛隊施設学校を見学しよう。
年間約1000人を教えるエンジニア養成機関
勝田駐屯地(茨城県)にある施設学校は、施設科部隊の任務に必要な技術、知識を習得するための教育訓練と部隊運用のための調査・研究を行う唯一の専門教育機関として、年間約100...