開発中ヘリコプターの飛行実験に密着。「飛行実験隊」の苦労とは?
開発中の製品呼称に「X」を付ける習わしは自衛隊にもあり、最近では「P-X」がP-1哨戒機、「C-X」がC-2輸送機として開発された。「X」を装備化するためには、試験機で性能を実証する必要がある。陸上自衛隊でその役目を担う部隊を紹介しよう。その名は「飛行実験隊」だ。
新型装備品の開発が完了するまで、飛行実験隊では多種多様な試験を行い、内容を評価することを繰り返す。取材班は、実際に同部隊の飛行試験に密着。どのような手順で行われているのかを紹介しよう。
1:飛行計画の作成
試験全般の計画を練り、各方面と調整や申請などを行う
飛行試験を行う前に、まず「どのようなデータが必要で、どのような試験をす...