関節の痛み、呼吸困難…戦闘機パイロットを襲う症状/「航空医学」の重要性
自衛隊には、隊員とその家族の診療を行う職域病院=自衛隊病院(注)が全国にあり、医師資格を持つ自衛官である医官、看護師資格や保健師資格を持つ看護技官らが従事している。
2022年3月17日、新設の自衛隊病院としては17年ぶりに、入間病院が開院した。この病院がすごいのは、空自ならではの医療分野である「航空医学」機能を有する病院として、日本初の診療科・航空医学診療科を設置し、航空業務従事者などの検査と治療を一元化して行えること。
さらに、2000メートル級の滑走路を有し、大型輸送機の離着陸も可能な入間基地にあるため、有事や災害時には患者の空輸拠点としての役割を果たす。さまざまな新機軸が盛り込ま...