不審者から基地を守れ! 活躍が期待される警備犬の任務と訓練
センサーやカメラなど機器の進歩により、基地などでの監視の主力は器材に変わりつつあるが、どんな優れたテクノロジーでもかなわない犬の能力を生かした警備は行われている。その基本となる「服従訓練」と、「捜索訓練」の2つを取材した。
「警備犬」誕生の歴史
古代より、人間にとって最も身近で、愛すべき存在である犬が、軍用犬として用いられるようになったのは、第1次世界大戦のドイツ軍からといわれている。警戒や捜索、伝令の任務を担う彼らの活躍は世界に知られるところとなり、旧日本軍でも育成されていた。
自衛隊では航空自衛隊のほかに海上自衛隊が犬を導入。以来、空自・海自では主要な基地に犬が配備されている。196...