元自衛官の小説家・数多久遠が『航空自衛隊 副官 怜於奈』シリーズを書いたワケ
航空自衛隊を舞台にした小説『航空自衛隊 副官 怜於奈』シリーズ。戦闘部隊や多くの命を預かる指揮官ではなく、「副官」をテーマにした異色作だ。「副官」とは、軍隊において司令官などの指揮官を補佐する将校(自衛隊でいう幹部)のことを指し、主に事務的な仕事を担うとされている。
作者・数多久遠氏は元航空自衛官であり、自身も副官経験を持つ。そんな同氏に副官経験で得たものを尋ねてみた。
【数多久遠(あまたくおん)】
小説家、軍事評論家。元航空自衛官で、副官の経験もある。自衛官時代から小説を書き始め、退官後の2014年にデビュー。著書に『航空自衛隊 副官 怜於奈』シリーズ(ハルキ文庫)がある。南西航空方面...