日本の防衛産業の歴史(1820~2010年代)を振り返る。浮かび上がる将来の展望は?
ウクライナとロシアの戦いを見て考えるのは、勝敗を決するのは兵器の性能と数が大きく影響するようだということ。
長くGDP1パーセント以内に収められてきた日本の防衛費は、緊迫する安全保障環境の中で、2023年度から引き上げられました。予算を活用して装備を充実させるのが日本の急務。それを支える防衛産業の来し方行く末を考えてみる。
今回は1820~2010年代までの日本の防衛産業の歴史を振り返ってみよう。
日本の防衛関係費の推移
2003年から10年間、減少傾向にあった防衛関係費は13年より12年連続で増加。日本を取り巻く安全保障環境の変化が主な要因だ。
かつてはビジネスとして成り立たず、国防の...