過酷な現場で救命にあたる航空自衛隊「航空救難団」。ヘリの操縦士になるために、どんな訓練をする?
自衛隊の航空機が事故を起こしたときなど、素早く事故現場に駆け付けて搭乗員を救い出す任務を負っている航空自衛隊航空救難団。そこで働く救難員たちを育成する役目を担っているのが、救難教育隊だ。
救難教育隊には、操縦士と機上整備員の課程もある。これらの課程に臨む学生と教官に話を聞いた。
また各課程の教官・学生の教育を支え、人を救う人材育成の思いを共有する整備小隊の活動も紹介しよう。
初めてのヘリ操縦への慣れとコミュニケーション力を養う
ヘリコプターUH-60Jの操縦士教育課程は約6カ月。学生は既にパイロット資格を得ているが、それまで操縦していたのはジェット機の練習機T-4だ。
教育班長の渡邉3等...