日本の防空体制を一変させた「ミグ25事件」を当時のパイロットが語る――日本の領域侵犯関連事件ファイル
わが国の固有の土地と海、そしてその上空は「領域」と呼ばれ、完全かつ排他的な領域主権を有している。
この領域を侵すことは国際法違反であり、日本においては陸・海・空各自衛隊が領域を守るため、1日24時間1年365日、任務に就いていている。
しかし、自衛隊が発足して以来、他国が、日本の領空に侵入したことは49件、領海への侵入はほぼ毎日確認(注)されている(2025年2月28日時点)。
そこで、守りたい私たちの国=領域について改めて基本を知るために、日本の領域に関わる、過去に起こった主な事件・事案を紹介しよう。
(注)『海上保安レポート 2024年版』(海上保安庁刊)より
緊急発進したパイロット...