民間では絶滅危惧種だが…ホバークラフトが軍用で活躍するワケ
海上自衛隊に25年以上前から配備されているLCAC。2024年に、持ち前の実力を改めて発揮し、注目を集めた。
この年の元日に能登半島を襲った地震は海底を隆起させたため、多くの港に艦艇が入れなくなってしまい、さらに土砂崩れなどで陸路もふさがれて、救助隊が被災地に入れないという事態がおきた。
そこで、空気の力で船体を浮かせて、深度の浅い海でも高速で航行でき、そのまま砂浜へ上陸できるLCACが、多くの救難物資や救助隊員を運び、能登を救ったのだ。
LCACのような空気の力を利用して浮く乗り物は、「ホバークラフト」と呼ばれる。そこで今回はホバークラフトの歴史や、各国の軍隊での利用状況について紹介し...