深海450mで人命を救う。自衛隊「飽和潜水員」になるための険しい道のり
潜水に関する医学や心理学、人間工学などを研究し、深海で遭難した潜水艦から乗員を救出するという特殊な任務を担う潜水士を養成しているのが、神奈川県横須賀にある海上自衛隊潜水医学実験隊(潜医隊)だ。
すさまじい水圧に耐えながら安全で確実な救出作業を行うため、時には深度450メートルを想定した環境での作業も行う。日本で一番深い海に潜る隊員たちの訓練に密着した。
選ばれた者のみが挑戦できる深海への潜水員を養成する課程
隊員たちが行う「飽和潜水」とは、人間が深海の水圧に耐え、安全に長時間作業ができるように開発された潜水技術。その習得のために日本に1基しかない装置がある。
潜水医学実験隊の課程教育には...