災害時にけがをした時の対処法「私たちができる応急処置」
首都直下地震の被害想定が、2022年に10年ぶりに東京都により更新された。そこには、都内でマグニチュード7・3の直下地震が発生した場合、9万3435人の負傷者が出ると想定されている。この数字を見るかぎり、災害時には誰もが負傷する可能性があるということだ。
もしも身近にいる人がけがを負ったら? そんなとき、慌ててしまわないよう、災害レスキューナース歴27年の辻直美さんから応急処置のイロハを学ぼう。
災害時に多いけがは?
切り傷・擦り傷
手指などを切って、じわっと血がにじみ出てくるようであれば静脈が損傷している可能性がある。この場合、流水で傷口を洗ってから消毒し、ばんそうこうや滅菌ガーゼを当...