理想的な「防衛駐在官」はどんな人?制服を着る自衛官が世界各国で活躍
防衛駐在官(以降、防駐官)は、語学力はもちろんのこと、コミュニケーション能力、情報収集力、異国での環境に対する順応能力など、マルチタスクに対処する力が求められる。
基本は家族を帯同するために、妻や子どもも、外交の一翼を担うことがある。そこで、赴任が決まると、準備に、われわれが知らない苦労があるようだ。
防駐官は、どのようにつくられるのか、その一端を紹介しよう。
なぜ制服を着る自衛官を各国に派遣しているのか
各国の駐在武官にあたる役職を自衛隊では防衛駐在官と呼ぶが、現在53カ国2代表部(注)に80人が派遣されている。
防駐官は制度上、防衛省から外務省に外務事務官として出向するため、上司は派...