ほどほどのフィクションも大事? 小説家は自衛隊をどう描くのか
最近、文芸界をにぎわす元・自衛官作家たち。そこで、陸・海・空各自衛隊出身の小説家3人にエンタメ作品における自衛隊の描き方を聞いてみた。
さらに、防衛省・自衛隊はなぜエンタメ作品に協力をするのか、その効果を防衛省に尋ねてみた。
元海上自衛官・時武里帆
女性艦長と自衛官の姿を通し艦艇の任務内容を楽しく描く
『試練―護衛艦あおぎり艦長 早乙女碧―』
発行元:新潮社
価格:781円
デビュー作『ウェーブ~小菅千春三尉の航海日誌~』は、自衛隊の知識ゼロで泳げない女子大生が海上自衛隊に入隊する、といった自分をモデルにした作品です。
2008年に直接戦闘を行う護衛艦に女性自衛官が勤務できることになり、...