全国を飛び回り、年間フライト300回。航空機を守る「飛行点検隊」とは?
2021年3月17日、埼玉県・入間基地で戦後初の旅客機として半世紀以上にわたり活躍した「YS−11FC」が、ラストフライトを行い有終の美を飾った。長きにわたりこの「YS-11FC」を運用し続けたのは航空自衛隊飛行点検隊という部隊だ。いったいどのような部隊なのか、解説しよう。
航空機が安全に航行できるワケ
航空機のパイロットは、山や建物などの地形・地物を目視で確認しながら飛行や離着陸を行う。だが、雲が発生したり雨が降ったりしてパイロットの視界が遮られていても、航空機は安全に飛行し、離着陸している。
なぜか?それは、管制官の指示や電波を使用した各種搭載機器によって航空機が正確な飛行コースへと...