12カ国の艦艇が集結! 海自が20年ぶりに「国際観艦式」を行ったワケ
2022年11月6日、大きな緊張関係をはらんだ安全保障情勢の中で行われた国際観艦式は、日本および参加国それぞれに目的があった。パレードの裏側にある観艦式の意義を元海将補の河上康博氏と共に読み解いてみよう。
士気の高揚、認知度の向上に加え、より大きな意義が
基本、自衛隊のみが参加する観艦式と違い、多くの国の海軍も参加する国際観艦式となると、その時々の国際情勢が反映されざるを得ない。元海将補で笹川平和財団主任研究員の河上氏は、そこには「戦略的コミュニケーション」の実施が大きな意義として加わってくると解説する。
河上氏いわく、戦略的コミュニケーションとは国益を意識した情報発信であり、国内外にわ...