東芝
自律型捕獲用ドローン:不審ドローンをネットで捕獲する無人機

不審なドローン(写真左下)を発見し、ネットを発射して捕獲した東芝の自律型捕獲用ドローン。捕獲したドローンはこのまま安全な場所まで運搬して回収する
航空法改正によって、機体の事前登録などのルールを守れば、ドローンの目視外自律飛行(注)が可能となった。以後、都市部での配送や災害時の救助活動などでドローンの活用が期待される。
(注)操縦者が直接肉眼で見ることができない場所でもドローンが自動に飛行すること
その反面、発電所や基地などへドローンが侵入する事案が多数報道され、安全保障面でのリスクが懸念されている。
こうした事態に対処するために東芝が提案するのが、「自律型捕獲用ドローン」だ。
同機とシステム化された中距離探知レーダーが空域内に飛来するドローンを検知し、飛行禁止区域への侵入が確認されたら、機体を発進。機体に搭載された短距離探知レーダーで不審なドローンを自動で追尾。射程圏内に入ったらロックオンしてネットを射出し、捕獲する。

<SPEC>非公開
SUBARU
有人航空機支援無人航空機:有人戦闘機と連携して支援を行う無人航空機

後ろに写っている有人のヘリコプターと、編隊飛行を行った、全長約2.8メートルの有人航空機支援無人航空機(写真手前の2機)
<SPEC>非公開
2025年7月、SUBARUが製造した研究用無人航空機の小型実験機が防衛装備庁に納入された。この実験機は、有人航空機と連携して飛行する支援機の実現に向けた研究用の機体である。
有人機のパイロットやオペレーターの指示を受け、自律的な機能によって飛行する無人航空機だ。研究の成果は将来、戦闘や電子戦、偵察などといった、さまざまな支援任務での活用が想定されている。
納入された実験機は、自律的な編隊飛行などを可能にする技術や、有人機のパイロットによる遠隔操作技術の確立を行う試験のために使用されるという。
25年10月には、同機5機による編隊模擬飛行なども行われた。
東北エンタープライズ
Spot(すぽっと):施設の保全から危険物の処理まで可能なロボット

まるで犬のような形状のSpot。事前のプログラミングによる自律歩行に加え、タブレットやPCによって遠隔操作することもできる
<SPEC>全長:1100mm 全幅:500mm 全高:191mm(座位) 、610mm(歩行時) 重量:32.7kg 最大速度:秒速1.6m 販売開始:2020年
搭載している複数のカメラで周囲の障害物を認識しながら、屋内外で自動走行をする四足歩行ロボットだ。
例えば、発電所や製鉄所といったプラントなどの施設の巡回・点検などで活用され、設備の状態をリアルタイムで監視し、そのデータを自動的に収集できる。
また、Spotは、被災地などの状況確認や情報収集、公共空間での不審物の調査、爆発物の処理など危険を伴う作業でも効果を発揮。福島第1原子力発電所の事故現場では、高レベルの放射線が存在する環境下で、ビデオ撮影や線量測定、放射能検査用のがれきサンプルの採取などで使用された。
このロボットは、アメリカのボストン・ダイナミクス社が開発し、日本では東北エンタープライズが正規販売している。

(MAMOR2026年4月号)
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<文/魚本拓 写真提供/各メーカーより>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです
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