※1月11日に実施した第1空挺団による降下訓練始めに向けた予行のこと。降下訓練始めは、1年間の降下訓練の安全を祈願し、近年は同盟国・同志国などの空てい部隊も参加する大規模な行事だ。当日はアメリカ軍をはじめ、これまでで最多の14カ国の部隊が参加した
戦闘での負傷者を迅速に搬送する救護活動を展開
負傷者をCH-47JAで搬送。戦闘で負傷した隊員は簡易担架に乗せ、3人1組で引きずりながらCH-47JAまで搬送。迅速な移動が負傷者の救命率を高める
降下訓練始めでは、戦闘により負傷した隊員を安全な場所まで移送する患者搬送も行われた。自衛隊において負傷者の治療や医療施設への搬送を担う「衛生」職種の隊員たちが、敵の攻撃で負傷した隊員を簡易担架に乗せて味方陣地まで運んでいく。
陣地の後方には患者搬送のためCH−47JAが進入。負傷者を素早く収容し後方の医療拠点まで搬送していった。負傷者は機内で止血などの適切な応急処置を受け、医療拠点で治療。
負傷の程度により前線への復帰もしくは治療を継続する。近年の自衛隊は第一線での救護能力や前方での外科的治療能力などを強化して救命率の向上を図っているが、それがよく分かる展示だった。
味方主力部隊が到着し、敵を一掃する総攻撃開始
迫撃砲の火力。支援主力部隊が到着するまで、120ミリ迫撃砲RTで先遣部隊を火力支援。訓練展示では81ミリ迫撃砲による火力支援も実施された
空挺隊員による落下傘降下、ヘリコプターによる隊員降下などにより敵に効果的に打撃を与え、戦況は自衛隊側が有利な展開に進む。さらに味方の誘導弾が着弾し、敵装甲車を撃破。
大破した敵装甲車からは、敵兵が飛び出し射撃で応戦をしてくる。これを、作戦地域に空輸された120ミリ迫撃砲RTによる砲撃がくい止める。その間も、前線部隊は敵に位置を特定されないように陣地を別の場所に素早く転換し、有利な状況をつくる。
16式機動戦闘車の火力支援。即応機動連隊の主力装備品である16式機動戦闘車。105ミリ砲の火力と最高時速100キロメートルの機動力で、戦況を優位に導いていく
そこに味方の主力部隊が到着した。即応機動連隊の16式機動戦闘車、10式戦車と90式戦車が迅速に前線に進入し、次々と砲撃を開始する。味方の圧倒的な火力の支援を受け、空挺隊員たちも小銃で敵を攻撃。大打撃を受けた敵部隊は劣勢となり後退した。
同盟国・同志国なども支援に駆け付け作戦成功
敵を排除するため空挺部隊は追撃を開始。同盟国のアメリカ軍とイギリスなど13の同志国などの軍が合流し、自衛隊を支援。CH−47JAに搭乗した同盟国・同志国などの空てい隊員が駆け付け、敵はわが国の島しょから撤退。自衛隊と各国軍は自国の国旗を掲げて整列し、訓練展示は終了した。
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(MAMOR2026年5月号)
<文/古里学 写真/荒井健 写真提供/防衛省>
ー降下訓練始め予行ー
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです
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