北海道名寄駐屯地の「名寄中華おこわ丼」を紹介します。
地元特産品の餅米やヒマワリ油を用い、具だくさんのおこわにやわらかい豚の角煮がドーンとのった迫力満点の丼です。
北海道名寄市に位置する、陸上自衛隊「名寄(なよろ)駐屯地」

2025年10月に、第3即応機動連隊に配備されたばかりの装輪装甲車AMV
陸上自衛隊名寄駐屯地は、日本一雪質が良いことで有名な北海道名寄市に所在しています。北の国境を守る第一線の精鋭部隊として1953年に開庁。
日本最北の駐屯地として、現在14の部隊があり、最新鋭の装輪装甲車AMVおよび16式機動戦闘車を装備した第3即応機動連隊をはじめ、地対空誘導弾を装備する第4高射特科群などが駐屯しています。
隊風の「明朗溌剌・不撓不屈」(めいろうはつらつ・ふとうふくつ)を実践し、明るく生き生き、信念を持って日々任務にあたっています。
豚の角煮でスタミナ回復!「名寄中華おこわ丼」

約600席もある広くて明るい隊員食堂。ボリューム満点のおこわ丼を楽しみにしている隊員も多く、1日の活力源になっているそう
今回紹介するメニューは、隊員食堂で人気の高い「名寄中華おこわ丼」。名寄市の特産品で、冷めてもやわらかい餅米「はくちょうもち」と、昔ながらの製法で生産されているヒマワリ油を使用しています。餅米は消化吸収が良いため、エネルギー補給に適しており、アスリートにもお勧めの食材とのこと。
また、おこわの具材を煮る際の仕上げに回しかけるヒマワリ油は、香りとコクをプラスするだけでなく、オレイン酸、ビタミンEを豊富に含み、どちらも健康食品といえます。
600人あまりの隊員が食べる大量調理の場合、炊き込みご飯を作るのは難しいため、餅米入りご飯を炊き、それに味付けした具材を混ぜ込んでいきます。味の濃さは具材を煮た汁の残りを加えて調節するのだそうです。しっとりとやわらかく煮た豚の角煮をのせて、食べ応えも十分!
和風のあえ物や、中華風のあえ物を副菜に、必ず汁物は提供するとのこと。栄養的にもバッチリです。
隊員の感想は?
「おこわに大きな角煮がのっていて、見た目のインパクトもすごい!ゴマの香りも良く、スタミナ満点の丼です」(2曹 男性 30代)
「消化吸収が良い餅米と、ビタミンE豊富なヒマワリ油を組み合わせた健康的な1品。エネルギー補給に最適なメニューです」(士長 女性 20代)
「おこわは冷めてもやわらかく、しっとり煮込まれた角煮との相性も抜群。奥行きのあるぜいたくな味わいに感動しました!」(3曹 男性 20代)
「毎食、もりもり食べ、おいしいと喜んでもらえるのもうれしい」
【名寄駐屯地 業務隊 補給科糧食班 管理栄養士 岡本防衛技官】
管理栄養士の資格を取得して、出身地である札幌市内の老人福祉系の施設で勤務していました。
高齢者ではなく、元気に働く人に向けての仕事もやってみたいと思い始めたころ、募集があり応募し、2021年に入隊。前職の経験を生かしながら、国のために働く隊員の健康を担う給食に携わることができて良かったですし、毎食、もりもり食べ、おいしいと喜んでもらえるのもうれしいです。
旬の食材を使った四季折々の料理を提供しながら、心身ともに健やかな状態を保ち、前向きになれる献立作成に取り組んでいきたいです。
地元特産品を使ったボリューム満点丼「名寄中華おこわ丼」

※隊員食堂で作られているレシピをもとに編集部で家庭向けにアレンジしました
<材料(2人分)>
[おこわ]
イカ(冷凍・大きければ食べやすく切る):60g
タケノコ(水煮・いちょう切り):60g
ニンジン(いちょう切り):1/4本
干しシイタケ(水で戻して薄切り):小3枚(5g)
<A>
米:200g
餅米:40g
<B>
しょうゆ:大さじ1と1/3
黒砂糖(なければ砂糖):大さじ1
オイスターソース:小さじ1
みりん:小さじ1/2
塩:少々
ヒマワリ油(なければサラダ油):小さじ1
[豚角煮]
豚バラ肉(角切り):300g
<C>
長ネギ(ぶつ切り):1/5本
しょうゆ、黒砂糖(なければ砂糖)、酒:各大さじ2
おろしショウガ:小さじ1
水:3/4カップ
[トッピング]
白いりゴマ、万能ネギ(小口切り):各適量
<作り方>
1:<A>の米と餅米を合わせてとぎ、水240ml(分量外)を加えて炊飯器で炊く。
2:鍋にイカ、タケノコ、ニンジン、シイタケを入れ、ヒマワリ油を除く<B>の調味料を加え、混ぜながら煮る。具材に味が染みたら火を止めて、仕上げにヒマワリ油を加えて混ぜる。
3:ボウルに1を入れ、2の具を加えてざっくり混ぜる。味を見ながら、2の煮汁大さじ1~2を加えて味を調える。
4:鍋に豚バラ肉と<C>の材料全てを入れ、中火弱でふたをして20分、さらにふたをとって10分ほど煮て、しっとりと仕上げる。
5:器に3を盛り、4をのせ、白いりゴマをふって万能ネギを散らす。
注目食材「はくちょうもち」とは
北海道名寄市は、道内の生産量の約3分の1、全国の約10分の1を占める大規模な餅米の生産地。なかでも市内で生産される餅米の約50%を占める代表的な品種が「はくちょうもち」。ネーミングの由来は真っ白な米が力強く羽ばたいて、広く普及されることを願ったものとされる。冷めてもやわらかさが長持ちするのが特徴。粘りが強く、赤飯、大福、おこわなどに幅広く使われている。伊勢名物のもち菓子にも使用され、名寄市のふるさと納税返礼品としても人気だ。
(MAMOR2026年5月号)
<調理/樋口秀子 文/富田純子 料理撮影/山川修一(扶桑社) 写真提供/防衛省>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです


