•  今月は愛知県高蔵寺(こうぞうじ)分屯基地の「台湾まぜそば」を紹介します。

     トウバンジャンやテンメンジャンで味付けしたひき肉や生のニラをたっぷりのせた名古屋市発祥のピリ辛麺メニューです。温泉卵を崩しながらどうぞ!

    愛知県春日井市に位置する、航空自衛隊「高蔵寺分屯基地」

    画像: 高座山の麓にある高蔵寺分屯基地。緑色の隊舎は自然に溶け込んでいる

    高座山の麓にある高蔵寺分屯基地。緑色の隊舎は自然に溶け込んでいる

     航空自衛隊高蔵寺分屯基地は、愛知県春日井市の東部、濃のう尾び平野の丘陵部に位置し、敷地面積は約170万平方メートルで、東京ドーム約36個分の広さがあります。

     所在する部隊は、第4補給処(本処は入間基地〈埼玉県〉)の隷下の高蔵寺支処で、弾薬および弾薬部品の保管、整備の計画および実施、他部隊からの要求による出荷運搬を行っています。また独自の任務として、火工品の経年劣化に伴う品質確認を行う火薬類安定度試験の任務を担っています。

    牛肉とニラが食欲をそそる「台湾まぜそば」

    画像: 約60席の小規模な隊員食堂だが、「台湾まぜそば」など人気メニューのときは、通常の1.5倍の食事数が出て、にぎわうそう

    約60席の小規模な隊員食堂だが、「台湾まぜそば」など人気メニューのときは、通常の1.5倍の食事数が出て、にぎわうそう

     今回、紹介する料理は、名古屋市発祥のB級グルメ「台湾まぜそば」。名前に台湾と入っていますが、実は台湾には存在しない料理だそうです。ニンニク、ショウガ、トウバンジャン、テンメンジャン、オイスターソースなどで汁気がなくなるまで炒め煮したひき肉が、ゆでた中華麺の上にドーンとのっています。

     麺は太めがお勧めで、隊員食堂では牛肉が大好きな隊員たちのために、牛ひき肉を多めにし、豚ひき肉と合わせて使っているとのこと。汁ありの「台湾ラーメン」や「台湾つけ麺」も提供しています。

     トッピングのニラはベータカロテンが豊富で、免疫力の向上や体力回復効果が期待できます。また、温泉卵をとろりと崩しながら食べるとマイルドになると、辛さが苦手な隊員たちにも好評。逆に、もっと辛くしたいとラー油を追いがけする隊員もいるのだそう。

     麺をたいらげた後、残った具材を白飯と混ぜて食べるのも美味。リクエスト献立の中に必ず入ってくる定番人気メニューです。

    隊員の感想は?

    「辛いものが苦手な私でも食べやすく、台湾まぜそばがメニューの日は、隊員食堂に行くのがいつも以上に楽しみです」(1尉/男性・50代)

    「某有名店より、隊員食堂の台湾まぜそばのほうがおいしいと思っています。三ツ星をあげたいくらいです」(3曹/男性・30代)

    「隊員食堂で提供されるご当地料理で一番好きです。麺に絡むミンチとニラの風味が食欲をそそり、白いご飯も進みます」(士長/男性・20代)

    「食べた感想をダイレクトに聞けるのがうれしい」

    【航空自衛隊高蔵寺分屯基地 第4補給処 高蔵寺支処 栄養士 畠山2等空曹】

     大分県出身で、2001年に入隊しました。

     当初は航空機のエンジンの整備員だったのですが、9年ほどたったころに、空自の制度を活用し、栄養士の資格を取得しました。その後、岩手県、鹿児島県の分屯基地で勤務し、こちらに赴任して2年目になります。

     隊員の体調管理、健康管理を考えながら献立作成をし、調理もしています。誰もが好き嫌いはあるので、全員が満足できる献立というのはやはり難しいです。食べた感想をダイレクトに聞けるのはうれしく、予算をやりくりして、毎月ステーキを出せるように頑張っています。

    クセになるうま辛味、「台湾まぜそば」のレシピを紹介

    画像: ※隊員食堂で作られているレシピをもとに編集部で家庭向けにアレンジしました

    ※隊員食堂で作られているレシピをもとに編集部で家庭向けにアレンジしました

    <材料(2人分)>

    中華麺(太め)2玉(300?400g)
    牛ひき肉:140g
    豚ひき肉:60g
    ゴマ油:小さじ1

    <A>
    水:1/4カップ
    テンメンジャン、オイスターソース、酒:各大さじ1
    トウバンジャン:好みで小さじ1~
    しょうゆ:小さじ2
    砂糖:小さじ1
    おろししょうが、おろしにんにく、ラー油:各適量<

    <B>
    鶏ガラ顆粒スープの素:小さじ1/2
    ゴマ油:好みで小さじ1~

    [トッピング]
    ニラ(5㎜幅に切る):1/2束(50g)
    温泉卵(市販品):2個
    刻みのり:適量

    <作り方>

    1:<A>と<B>はあらかじめ、それぞれボウルに入れて混ぜ合わせておく。

    2:フライパンにゴマ油を入れて中火で熱し、牛ひき肉と豚ひき肉を入れて炒める。色が変わったら、1の<A>を加えて弱火で炒める。全体に味がなじんだら中火にし、10?12分汁気がなくなるまで炒める。

    3:鍋にたっぷりの湯を沸かし、中華麺を表示どおりにゆで、しっかり湯切りをして、1の3と絡め合わせる。

    4:器に3を盛り、上に2をのせ、中央にくぼみを作っておく。トッピングのニラを散らし、くぼみに温泉卵をのせ、刻みのりを散らす。

    台湾まぜそばとは

     名古屋市で台湾料理店を営む台湾出身の店主が生み出した「台湾ラーメン」をベースに、日本人のラーメン店店主が生み出したといわれる「台湾まぜそば」。「台湾まぜそば」はニンニク、トウバンジャン、テンメンジャン、オイスターソースなどで味付けをしたミンチを中華麺にのせた「汁なし麺」。2013年に「名古屋めし総選挙」で準グランプリを受賞して話題になり、人気が広がった。

    (MAMOR2026年4月号)

    <調理/樋口秀子 文/富田純子 料理撮影/山川修一(扶桑社) 写真提供/防衛省>

    ※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

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