北海道網走分屯基地の「網走サンド」を紹介します。オホーツク産タマネギとウインナーを挟んだ「網走ウインナーサンド」と、網走産鶏肉を蒸して作る鶏ハムを挟んだ「網走鶏ハム&卵サラダサンド」の2品です。
日本全国にある自衛隊の基地・駐屯地の隊員食堂についてレポート! みなさんにもぜひ味わっていただこうと、記事の最後にはレシピも紹介します。
自然に囲まれ、北方防衛の第一線に立つ!航空自衛隊「網走分屯基地」

網走国定公園内にあり、四季折々の美しい自然に囲まれた網走分屯基地
航空自衛隊網走分屯基地は、北海道東部の網走市に所在し、オホーツク海を望む標高262メートルの能取山に位置しています。
市の中心地から車で約20分、網走国定公園に囲まれた自然豊かな環境にありますが、厳寒期には流氷が接岸し、海面が遮断されることにより、マイナス15度を下回る気温になることもあるそうです。
2025年で創立70周年を迎える当分屯基地には、第28警戒隊が所在し、監視小隊、通信電子小隊などが、北方防衛の第一線部隊として24時間365日体制でレーダーによる警戒監視を行っています。
カスタマイズ可能で作る楽しさも!「網走サンド」
今回紹介する料理は、〝隊員が思わずうなる魅力的な食事を〟と、給養員一同で考案した「網走サンド」です。
アメリカ発祥の某サンドイッチチェーン店をイメージし、オホーツク産タマネギや網走産の鶏肉を使って地産地消も実現させています。
タマネギはみじん切りにし、ほかの野菜と混ぜてウインナーと共に挟み、鶏胸肉は下味を付けて蒸した「鶏ハム」にして挟んでいます。
鶏肉はパン粉を付けて揚げ、チキンカツにして挟むこともあるそうです。ベースの味わいがトマトケチャップ味とマヨネーズ味の2種類なので、飽きずに食べられるとのこと。
また、切り込みを入れたドッグパンと食材を別々にして提供し、隊員自身が好みのサンドにカスタマイズできるスタイルを取り入れているのだとか。
作る楽しさと食べる喜びの両方を味わってもらいたいという給養員のこまやかな配慮が伝わってきます。
注目食材:オホーツク産タマネギ、網走産鶏肉

「オホーツク産」とは北海道の北東部、オホーツク海沿岸で取れた海産物や、その地域で生産された農産物のこと。
ホタテやカニ、タマネギなどが有名。タマネギは冷涼で日照時間が長く、降水量が少ない土地のため、球がしまっているのが特徴で、種類も豊富。
網走産の鶏肉は主に「知床どり」、「桜姫R」というブランドで販売されており、植物性原料を主体とした飼料で育てられ、鶏特有の臭みが少ないのが特徴。
隊員の感想は?

隊員食堂は56席ほどの広さ。母親的な存在の栄養士と給養員が、日々、栄養指導などを通じて隊員らとコミュニケーションを図っている
「手作りの鶏ハムと卵サラダが秀逸! また、好きな具材を自由に挟めるので、楽しく食事をすることができ、癒やされます」(2尉/男性・40代)
「ウインナーサンドは野菜がたっぷり食べられるし、卵サラダがのった鶏ハムサンドもヘルシーで、女性にもうれしいメニュー」(3曹/女性・20代)
「自分の好きな具材を好きな量挟めるので、ついつい多くなりがちに。ボリューム抜群で、毎日でも食べたいくらいです!」(1士/男性・20代)
栄養士と調理員の連携で隊員の士気が高まる食事を
【航空自衛隊 網走分屯基地 第28警戒隊 基地業務小隊 厚生班 給養員 吉岡3等空曹】
京都出身で、地元の調理師専門学校を卒業したのち、2022年に入隊しました。
京都は盆地で暑い所ですし、気温がマイナスという経験もなく、勤務地がこちらに決まったときはかなり不安でしたが、丸3年が過ぎ、慣れました。
また職場が若手の意見もすぐに反映してくれる恵まれた環境で、やりがいを感じています。栄養士と調理員の連携もよく、食欲をそそる彩りのよいワンプレートランチなど、いろいろ工夫するのも楽しいです。
これからも隊員の士気が高まるような食事を提供できるよう、精進したいと思います。
「網走サンド」のレシピを紹介

※隊員食堂で作られているレシピをもとに編集部で家庭向けにアレンジしました
網走ウインナーサンド(写真上)
<材料(2人分)>
ドッグパン:2本
<A>
タマネギ(みじん切り):大さじ2
ニンジン(みじん切り):大さじ1
キュウリ(みじん切り):1/5本
粗びきウインナーソーセージ:4本
塩、コショウ:各少々
トマトケチャップ:適量
<作り方>
1:ボウルにAと塩、コショウを入れて混ぜ合わせる。
2:鍋に湯を沸かし、ウインナーを入れてゆでる。
3:ドッグパンの横に切り込みを入れて1、2を1/2量ずつ挟み、トマトケチャップをかける。同様にもう1本作る。
網走鶏ハム&卵サラダサンド(写真下)
<材料(2人分)>
ドッグパン:2本
<A>
鶏胸肉:小1枚(200g)
スパイス&ハーブ岩塩:少々
<B>
ゆで卵(ざく切り):2個
マヨネーズ:大さじ3
砂糖:小さじ1
塩、コショウ:各少々
レタス(食べやすく手でちぎる)、紫タマネギ(薄切り):各適量
トマト (薄い半月切り):4枚
<作り方>
1:<A>で鶏ハムを作る。鶏胸肉は水分をふき、余分な脂肪を取り除いて観音開きにする。
両面をフォークなどで刺し、スパイス&ハーブ岩塩で下味を付ける。ラップの上に皮目を下にして置き、空気が入らないように手前から巻いてキャンディー状に包み、両端のラップを細くねじって片結びにする。
蒸気の上がった蒸し器で約20分加熱し、火を止めて約20分余熱で火を通す。中まで火が通ったら取り出し室温に冷まし、ラップに包んだまま冷蔵庫に入れ、1時間以上冷やす
2:ボウルに<B>の材料を入れて混ぜ合わせる。
3:1を冷蔵庫から取り出し、食べやすく切る。
4:ドッグパンの横に切り込みを入れ、レタス、紫タマネギ、トマト、3、2を1/2量ずつ挟む。同様にもう1本作る。
(MAMOR2025年10月号)
<調理/樋口秀子 文/富田純子 料理撮影/林 紘輝(扶桑社) 写真提供/防衛省>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

