近年の不穏な国際情勢の中、一層、必要性を感じる自衛隊だが、私たち国民の理解なくしては本来の実力を発揮できない。
そこで、多くの方に自衛隊について知ってもらいたく、マモルではクイズを用意した。特別教練に参加して楽しみながら脳を鍛え、自衛隊の知識を増やしてくれ!
自衛官にとって重要な「敬礼」 間違いを指摘せよ!
自衛官にとって、敬礼は相手の階級や職責に対する敬意とあいさつの意味を持った重要な礼節だ。下の海上自衛官の敬礼および制服の着こなし、身だしなみには間違いがある。今回は、その間違いを指摘してもらおう
解答はこちら
(1)無帽で挙手の敬礼をしている
自衛官の基本動作である「挙手の敬礼」は着帽時に行うのが自衛隊の決まり。脱帽時には上体を前に倒す「10度の敬礼」などを行う。
(2)指先の位置が高すぎる
敬礼は、フォームを統一して行うことで、自衛隊の精強性を示す意味もある。右手のみ挙げ、指先は伸ばし、帽子のツバあたりに位置。
(3)手のひらが見えている
挙手の敬礼時の右手のひらは相手から見えないようにし、腕と手が一直線になるように挙げる。このとき、脇の下は90度開いている。
(4)長い髪を束ねていない
女性自衛官の長髪は後ろでだんご状にまとめるのがルール。長髪が顔にかかったり器材に絡まると、任務の遂行に支障をきたすからだ。
(5)名札と防衛記念章の位置が左右逆になっている
制服には、左胸に防衛記念章やき章を、右胸に名札や部隊章を着けるのがルール。その位置にも細かい決まりがある。
(6)左手を握っていない
挙手の敬礼時の左手は、拳を握って体側に付けなければならない。背筋は伸ばし、胸は少し張るようにする。
(7)つま先が閉じている
敬礼時の両足はかかとをそろえ、つま先は女性は約55度、男性は約60度開く。ルールどおりに挙手の敬礼を行うと美しく見える。
<文/真嶋夏歩(用語解説) 撮影/Yuh イラスト/pai>
(MAMOR2024年6月号)
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです