•  よりやりがいのある仕事を求めて転職するのが当たり前の時代。それならば、Z世代の転職先には自衛隊がピッタリなのではないかと考えた。

     そこで、自衛隊入隊の方法は数多くあるが、社会人が転職する場合の入り方となる代表的なコースをいくつか紹介しよう。

     いずれの場合でも、まずは自衛隊の総合窓口である地方協力本部へ行くことをお勧めする。

    自衛隊地方協力本部へ連絡!

    画像: 自衛隊地方協力本部へ連絡!

    「地方協力本部」(略してチホン)は自衛隊への入隊や自衛隊イベントの開催情報などについての各種問い合わせ窓口だ。

     日本全国の47都道府県に、計50カ所設置されている。自衛隊への入隊を考えている人は、まずは最寄りのチホンに連絡してみるのが近道。

     チホンで行われる説明会では、自衛隊の職種と職務内容、採用制度の概要、自衛官としての生活や処遇、福利厚生、将来の展望、志願(出願)手続きなどについて聞くことができる。説明会の開催日については、各地チホンのホームページでチェックしよう!

    自衛官候補生:18歳以上33歳未満

    「自衛官候補生」は、自衛官となるために必要な基礎的な教育訓練を3カ月間受けた後、任期制自衛官となるコースだ。受験資格は18歳以上33歳未満の人で試験内容は、筆記試験と口述試験、適性検査、身体検査など。

     入隊すると、陸自では専門技術を学ぶ特技教育を、海自では部隊勤務のための練習員教育を、空自では各職種について学ぶ術科教育を受けた後、基地・駐屯地の各部隊などに配属。

     任期は、陸自は1年9カ月、海・空の自衛官は2年9カ月で、任期満了で退職となるが延長も可能。1度は自衛隊を経験してみたいという人にもオススメ。

    一般曹候補生:18歳以上33歳未満

    画像: 一般曹候補生:18歳以上33歳未満

    「一般曹候補生」は、陸・海・空各自衛隊の基幹隊員である階級=「」となる自衛官を養成するコース。

     受験資格は18歳以上33歳未満の人で、高卒はもちろん、高専卒や大卒、社会人経験者まで多様な経歴を持った人材を幅広く募っている。試験は1次に筆記試験と適性試験、2次に口述試験と身体試験を行う。入隊後は教育課程で曹として求められる資質を養成。

     また、部隊勤務に必要な基礎的な知識や技能を習得。それから部隊へと配属され、技能などの教育訓練を受ける。自衛隊の中核ともいえる曹となりバリバリ働きたいという人には最適。

    幹部候補生:22歳以上26歳未満(注)、院卒20歳以上28歳未満

    画像: 幹部候補生:22歳以上26歳未満(注)、院卒20歳以上28歳未満

     幹部自衛官とは、階級が尉官以上の自衛官のこと。幹部自衛官になるには、希望する陸・海・空各自衛隊の幹部候補生学校に入学する必要があり、その受験資格は、一般大学の卒業者(見込み含む)にも認められている。

    「一般幹部候補生」のコースは、大卒程度試験(大卒程度の学力が求められる筆記試験)の22歳以上26歳未満の人か、院卒者試験では20歳以上28歳未満の人(修士程度修了者等)が受験可能。

     また、大学の歯学部や薬学部の卒業生は「歯科幹部候補生」と「薬剤科幹部候補生」のコースも。

    (注)20歳以上22歳未満の人は大卒(見込み)、修士課程修了者(見込み含む)は28歳未満の場合

    航空学生:高卒18歳以上  海自23歳、空自24歳未満

    画像: 航空学生:高卒18歳以上  海自23歳、空自24歳未満

    「航空学生」は、海自と空自のパイロットなどを養成する任官コース。受験資格は、海自が18歳以上23歳未満、空自は18歳以上24歳未満で、高卒(見込み含む)か高専3年次を修了した人が対象となる。

     試験内容は、1次に筆記試験と適性検査、2次に航空身体検査と口述試験、適性検査、3次に航空身体検査(海自)、操縦適性検査と医学適性検査(空自)を実施。合格すると、海自の航空学生は小月教育航空隊に入隊、空自の航空学生は第12飛行教育団に入隊し、それぞれ基礎教育と飛行教育を約4年間受けてパイロット資格を得られる。

    (MAMOR2024年4月号)

    <文/魚本拓 写真提供/防衛省>

    マモル転職情報

    ※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

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