•  行きたいときに、行きたい所へ、自由に旅をすることがしにくい時代です。そこで、マモルでは、仮想旅行のガイドブックを用意しました。もしも、の旅先は、一般人にはなかなか行けない場所。まさに“秘境中の秘境”です。乗り物はあなたの想像力、さあ出発です!

    海外に唯一ある自衛隊の大規模拠点をのぞいちゃおう

    画像: 海外に唯一ある自衛隊の大規模拠点をのぞいちゃおう

     アフリカ東部、ジブチ共和国の首都ジブチ市の近郊に、自衛隊初にして唯一の海外拠点があることをご存じでしょうか? バーチャルツアーでは、なかなか見ることのできないジブチの拠点の内部と、そこで暮らす自衛官の生活を見学します。

    このツアーのキーワード

    ・生き物を観察
    ・拠点を見学
    ・任務を知る

    ジブチ共和国ってどんなところ?

    ジブチ共和国の首都であり同国最大の都市、ジブチ市。古くからヨーロッパ人が入植したこともあり、ヨーロッパ式の古い建物も多く残る

     ジブチ共和国の首都はジブチ市。面積は約2万3000平方キロメートルで四国の約1.3倍。年間を通して高温で、真冬でも30度近い日がある。公用語はアラビア語とフランス語。主な産業は運輸業など。

    はるか遠くアフリカの地で活躍する自衛官を知ろう

    画像: とても暑く乾燥していて「日中は50度近くまで気温が上がるジブチはまるでトースターの中のよう」と隊員は語る。そんな中でも、朝は国旗掲揚からスタートする

    とても暑く乾燥していて「日中は50度近くまで気温が上がるジブチはまるでトースターの中のよう」と隊員は語る。そんな中でも、朝は国旗掲揚からスタートする

     ソマリア沖・アデン湾の海域は、多くの日本関係船舶が通航する、海上の要衝。しかしその周辺海域では2008年以降、海賊が出没して安全を脅かすようになったため、日本を含む各国が協力して海賊対処任務に取り組んでいる。

     自衛隊では「海賊対処法」に基づき海上自衛隊の護衛艦とP−3C哨戒機2機を常時派遣し、広大な海域をカバー。部隊を効率的に運用するため11年6月に設けられたのがジブチの自衛隊拠点だ。ここには、派遣海賊対処行動航空隊、および基地運営や警備の要員を含む派遣海賊対処行動支援隊が常駐。仮想ツアーでは、気温50度近くなるなか、日本の平和のために活動している隊員の姿を見学したい。

    ジブチツアーの見どころを紹介!

    拠点内でバードウオッチング

    画像: ジブチ拠点内でよく見られるテリタイヨウチョウ

    ジブチ拠点内でよく見られるテリタイヨウチョウ

    画像: こちらもよく見られるツバメゲリ

    こちらもよく見られるツバメゲリ

     ジブチの拠点内には、色とりどりの野鳥やトカゲなど数多くの動物が棲息。課業外の楽しみに散歩しながらバードウオッチングする隊員も多い。

    「じっと耳をすますと鳥の鳴き声が聞こえます。ウサギなどを見かけることもありますよ」(小林英之 2等陸曹)

    自衛官の生活を見学

     ジブチ拠点の居住空間は、基本的に個室。エアコンも完備されているので、暑い日も快適に過ごせる。

     拠点には、富士山が描かれた日本式の大浴場がある。お風呂に入ると、ここが海外だと忘れてしまいそう。

    ジブチの休日を体験しよう!

     拠点の厚生棟でテレビやマンガなどを楽しめる。隊員同士でボードゲームをすることも。

     体を鍛えるのも任務のうち。体育館やジムもあり、暑さや砂ぼこりを避けて運動ができる。

    ジブチにも自衛隊カレーがある!

    画像: ジブチにも自衛隊カレーがある!

     海上自衛隊で金曜日の食事といえば、やはりカレー。日本から遠く離れたジブチでも、毎週金曜日にカレーを食べる伝統は守られている。

    自衛隊もしも行けたらツアー・ガイドブック

    <文/臼井総理>

    (MAMOR2021年12月号)

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