•  将来の幹部自衛官を養成する防衛省の教育機関「防衛大学校」。毎年1万5000人以上もの観客が訪れる開校記念祭は、同校を象徴する一大イベントとして親しまれている。

     特に目を引くのが、男子学生による「棒倒し」競技だ。

     第73回開校記念祭で開催された「棒倒し」の優勝決定戦に密着。その激戦の様子をお伝えする。

    絶対王者に空中戦で挑んだ4大隊が大金星

    画像: 4大隊の「突攻」が次から次へとジャンプして敵の棒に飛びかかり、見事に棒を倒した瞬間

    4大隊の「突攻」が次から次へとジャンプして敵の棒に飛びかかり、見事に棒を倒した瞬間

     2025年11月8日に行われた棒倒しの予選では、3連覇を成し遂げている2大隊が順当に突破。その相手として勝ち上がったのが4大隊だった。

     翌9日の午後、曇天の中、大勢の観客の応援を受けて戦いの火ぶたは切られた。

    画像: 4連覇を目指し力を尽くしたが、敗戦し、その悔しさから涙をぬぐう2大隊の選手たち

    4連覇を目指し力を尽くしたが、敗戦し、その悔しさから涙をぬぐう2大隊の選手たち

     試合前半、2大隊の攻撃要員が敵陣に殺到し棒が傾きかけるが、4大隊の守備陣が必死に持ちこたえる。

     一方、4大隊の攻撃要員は棒の先端目がけて次々にジャンプし、1分7秒後、ついにその棒は倒れ、20年ぶりの優勝を決めた。

    今一番したいことはもう1回棒倒しです

     優勝した4大隊総長の松山学生に話を聞いた。

    画像: 20年ぶりの優勝で、ヘッドギアを一斉に天高く投げ、喜びを爆発させる4大隊の面々

    20年ぶりの優勝で、ヘッドギアを一斉に天高く投げ、喜びを爆発させる4大隊の面々

    「私は2学年のときから2大隊に負け続けていて、敗北のたびに何かを得て今日につなげることができました。何よりもみんな4大隊が大好きで、この仲間と一緒に勝ちたいという気持ちが相手より強かったことが、20年ぶりの優勝という結果になったと思います。最高です!」

    観客に聞いた!「棒倒し」を見てどうだった?

    去年の雪辱が果たせてよかった(西河万博さん)

     娘の彼氏が4大隊の3学年で、去年は1回戦で2大隊に負けたので、今日は来たかいがありました。彼氏には「優勝おめでとう。来年もいい景色を見せてください」と言いたいです

    自分も棒倒しをやりたくなった(齋藤祐磨さん)

     4学年の兄の最後の年なので初めて応援に来ました。メチャ迫力があって面白かったのですが、2大隊が負けたのは悔しかったですね。見ていて自分も出てみたいと思いました。

    初めて見て、胸がたぎりました(匿名)

     3大隊推しでしたが予選で負けてしまったので、決勝戦は4大隊を応援しました。迫力もそうですけど、相手を瞬殺した作戦もすごかった。来年は3大隊に頑張ってほしいですね。

    (MAMOR2026年3月号)

    <文/古里学 写真/村上淳>

    防大生、棒を倒せ!棒を引け!

    ※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

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