☆本記事では無人機の総称として「ドローン」という言葉を使用している
☆ここで紹介している自衛隊の無人機は全国の基地・駐屯地の部隊の全てに配備しているものではない
航空自衛隊
被害調査システム:基地や建物など危険を伴う高所での被害調査を行う

<SPEC>全長:1.2m 全幅:1.1m 全高:0.6m 重量:9.3kg 飛行速度:秒速10m 運用開始:2024年
プラントの設備などの保守点検用に開発された、ACSL社製の国産ドローン。専用端末で遠隔操作し、危険を伴う高所での点検作業を安全かつ効率的に実施できるドローンだ。
建物などの起伏や地上との距離を正確に認識するセンサーを搭載しているため、障害物との衝突を回避できるようになっている。
また、ズーム機能搭載カメラや赤外線カメラなど、4種類のカメラから用途に応じて選択が可能。
航空自衛隊の航空施設隊などが、基地の飛行場や道路、建物などの被害調査のために使用している。

取材した部隊では、タコに似ていることから「タコ」という愛称で使用している
海上自衛隊
滞空型UAV(MQ‐9B シーガーディアン):海自が運用を開始する無線操縦者航空機

東シナ海での不審船などへの警戒監視の強化を目的として導入が予定されている
<SPEC>全長:約11m 全幅:約24m 全高:約4m 重量:約6100kg 航続距離:約4900km 最大巡航速度:時速約370km 最大高度:約12192m 運用開始:2028年度
アメリカのゼネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社製の長時間滞空型無線操縦者航空機。
可視カメラや海洋監視レーダー、光学・赤外線センサー、通信装置などを装備し、空自の無人機RQ-4Bと違うのは、海上にある不審船などの発見に適している。
海自では、海上監視任務を遂行するため、同機を鹿屋航空基地(鹿児島県)と八戸航空基地(青森県)に配備すると発表。
まずは2027年度から鹿屋基地で2機を使用して民間企業による飛行を実施、その翌年度に同基地にさらに2機配備し、合計4機による運用を開始予定だ。
海上自衛隊
艦載型UAV(小型)(V-BAT):艦上からの発着が可能な警戒監視を行う無人機

十字架のような形の艦載型UAV。飛行中は飛行機のように機体を横に向け、離着陸時は機体を縦の姿勢に変える(出典/U.S.NAVY)
<SPEC>全長:2.9m 全幅:3.8m 重量:57kg 最大速度:時速約100km 最大高度:約5400m 運用開始:2026年
アメリカのシールドAI社が開発した無人航空機。
胴体の先端部には電子・光学、赤外線カメラの搭載が可能。無人機を無力化されたりする電子戦の脅威にも耐え、運用が継続できる能力がある。
同機は、AIによる自律飛行と、自動での垂直離着陸が可能。発着に広いスペースを必要としないため、海自では同機を哨戒艦などに搭載し、哨戒艦の周辺海域の警戒監視・情報収集を行う無人機として2025年度予算において導入する。
(MAMOR2026年4月号)
* * *
<文/魚本拓 写真提供/防衛省>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです
* * *

