•  自衛官や事務官が出演して自衛隊の仕事や隊員たちの日常の様子について語るラジオ番組が日本各地でオンエアされている。

     その中から、海上自衛隊が出演する番組「海上自衛隊アワー」「海自まい日記」の2つをピックアップして紹介しよう。

     それぞれの番組がどのように作られ、放送されているのか? 出演隊員たちに話を伺った。

    女性隊員がパーソナリティーを務める「海上自衛隊アワー」(FMAZUR)

    画像: 大湊基地内の収録ブースで行われる収録。パーソナリティーとゲスト隊員がその日のテーマに沿ってトークを行う。データの編集なども自衛官が行っている

    大湊基地内の収録ブースで行われる収録。パーソナリティーとゲスト隊員がその日のテーマに沿ってトークを行う。データの編集なども自衛官が行っている

    放送時間/毎週月~金曜日7:00~7:30、14:30~15:00(再)

    放送局/FMAZUR

    周波数/FM76.2MHz

    放送開始年/1999年

    放送内容/海上自衛隊大湊地区隊の女性隊員が司会進行を務める番組。ゲストとなる隊員のインタビューのほか、パーソナリティーが大湊地区隊の部隊取材をすることも

    出演部隊/海上自衛隊大湊地区隊

    女性隊員がパーソナリティーとなり、部隊取材も行う

    画像: 4年以上担当した15代目のパーソナリティーが引退する際にはカウントダウン企画を行った。思い入れのある過去の放送回を振り返る内容となった

    4年以上担当した15代目のパーソナリティーが引退する際にはカウントダウン企画を行った。思い入れのある過去の放送回を振り返る内容となった

     平日の毎日朝7時からの30分番組として四半世紀もの歴史を誇る海上自衛隊の大湊地区隊が制作している『海上自衛隊アワー』。

     自衛隊の広報番組というとお堅いイメージをもたれがちだが、この番組では代々広報推進室の女性隊員がパーソナリティーを務め、現在、髙橋3等海曹が16代目のパーソナリティーを務める。

     毎週水曜日は、リスナーからのリクエスト曲をかけたり、お便りを紹介するなど、普通のラジオ番組のようにリスナーとのコミュニケーションを大切にしている。

     もちろん大湊地区隊や隊員の紹介も行われ、パーソナリティー自らがICレコーダー片手に部隊に出かけて直撃取材収録。

     インタビュー時に使用する質問事項やその日のテーマに沿って収集した情報のメモなどは用意するものの、事前に原稿は用意せず、ライブ感を出すようにしているという。

     インタビュー後は、音声データにオープニングやエンディングのBGMを加えて自分たちの手で放送データに仕上げるというから本格的だ。

    出演隊員の声

     2025年4月からパーソナリティーになった髙橋3曹に話を聞いた。広報推進室に所属し、職種は航空機整備員だ。

     好奇心のおもむくままに、好きなだけインタビュートークができるのが面白いと語る。「ラジオのために出勤中に発声練習をしているのですが、滑舌が良くなりました」と笑う。

    地元のリスナーに海上自衛隊の魅力を発信「海自まい日記」(FMまいづる)

    画像: 2025年7月に開催された広報イベント「舞鶴フリートフェスタ2025」では、出張公開生放送を実施。パーソナリティーの奥野氏とともに細谷3曹が放送を行った

    2025年7月に開催された広報イベント「舞鶴フリートフェスタ2025」では、出張公開生放送を実施。パーソナリティーの奥野氏とともに細谷3曹が放送を行った

    放送時間/隔月第3金曜日18:30~18:45、隔月第3土曜日8:30~8:45(再)

    放送局/FMまいづる

    周波数/FM77.5MHz

    放送開始年/2016年

    放送内容/海上自衛隊の日常を伝える番組。舞鶴在籍部隊からゲスト隊員を招き、任務や活動などを紹介する 

    パーソナリティー/奥野あかり氏

    出演部隊/海上自衛隊舞鶴地方総監部

    舞鶴で活動する海自を知ってもらうため情報を発信

     2016年にFMまいづるが開局されて以来、放送されている『海自まい日記』。

     地元で音楽活動などを行っている奥野あかり氏をパーソナリティーに、舞鶴地方総監部の広報推進室の隊員が出演。毎回、舞鶴の部隊から隊員をゲストとして招き、部隊や任務の紹介、イベント情報や災害などへの自衛隊の取り組みなどを放送している。

     大まかな原稿は各隊員が準備し、放送の中でパーソナリティーと自衛官が会話していくのだが、2025年5月から出演する現担当の細谷3等海曹は、「15分間という限られた放送時間なので、必要な情報がリスナーにちゃんと伝わるように構成しないと番組の内容が偏ってしまいます」とその難しさを語る。

     それでも地元の人が舞鶴で活動する海自のことを身近に感じてもらえる貴重な情報発信番組として重要な存在であると感じているという。「娘の通う幼稚園の先生が番組を聴いていたというのを知った時は、少し恥ずかしかったですね」と笑いながら話す細谷3曹。

    出演隊員の声

    舞鶴地方総監部の総務課広報推進室で広報を担当している細谷3曹。イベント実施や部隊調整を行う

     番組の担当隊員として出演している細谷3曹は、もともと舞鶴音楽隊のクラリネット演奏者。「自分が思っている以上に早口で、意識してゆっくり話さないといけないと気づきました」と話す。

    パーソナリティー・奥野あかり氏にインタビュー

    奥野あかり氏 1971年、大阪府出身。2016年にFMまいづるが開局した当初から『海自まい日記』のパーソナリティーを務める

     番組を通じて出会う自衛官たちについて「皆さん責任感が強く、明るく礼儀正しいです」と語るパーソナリティーの奥野あかり氏。

     マイクの前に立つ際は「分かりやすく明るく元気にはっきりと!」をモットーに、聴く人の耳にすっと届く言葉選びを心がけているという。

    「計11回出演してくださった方もいて、退職された現在でも街中でお見掛けするとあいさつします。番組でつながったすてきなご縁ですよね。」と笑顔で語った。

    (MAMOR2025年12月号)

    <文/古里学 写真提供/防衛省>

    自衛隊ラジオ

    ※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

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