•  福島県に所在する航空自衛隊大滝根山分屯基地の「航空自衛隊 大滝根山健児の歌」をご紹介します。

     自衛隊には数多くの部隊があり、中には自隊のテーマソング「隊歌」を持つ部隊もあります。

     その歌詞を読むと、国を、地元を愛する気持ち、家族、仲間を想う気持ちが表されて、各隊員の心意気が伝わってきます。そんな隊歌にあなたも触れてみてください。

    大滝根山分屯基地とは…

    画像: 大滝根山分屯基地ホームページより(https://www.mod.go.jp/asdf/ohtakine/shizen/index.html)

    大滝根山分屯基地ホームページより(https://www.mod.go.jp/asdf/ohtakine/shizen/index.html

     航空自衛隊中部航空警戒管制団の隷下部隊である第27警戒隊が所在する分屯基地で、福島県双葉郡にある。

     主に、わが国の領空に接近、侵入してくる航空機に対し、24時間態勢でレーダーによる警戒監視を行っている。

    「航空自衛隊 大滝根山健児の歌」の歌詞を紹介

    画像: 大滝根山の山頂に設置されている分屯基地のレドーム

    大滝根山の山頂に設置されている分屯基地のレドーム

    朝日に映ゆる阿武隈(1)

    輝く山河峰の色

    光を浴びて颯爽と

    久遠の平和願いつつ

    希望に燃えて集いたる

    精鋭我ら大滝根

    風雪荒ぶ山脈に そびゆる威容レードーム(2)

    決意に満ちて逞しく 国の栄えを祈りつつ

    共に進まんこの任務

    精鋭我ら大滝根

    太平洋を見おろして その名も高く防人が

    国に捧げん誠こそ 固き誓いの旗じるし

    共に励まん明日のため

    精鋭我ら大滝根

    この歌詞を解説

    (1)福島県と宮城県を流れる1級河川、阿武隈川のこと

    (2)レドームともいう。監視レーダーのアンテナを風雨や雪などから保護するためのカバーで、360度監視するレーダーには球形のレドームが使用されることが多い

    <作詞/小松祝正 作曲/松本秀喜>

    冬の厳しい環境下にも負けずに任務を全う

    「1975年ごろ、第27警戒群(当時)にも隊歌が必要という隊員たちの強い思いから、歌詞の募集が始まり、当隊に所属していた小松2等空曹(当時)の歌詞が採用され、航空中央音楽隊の初代隊長が作曲を担当して、76年に当歌が完成しました」と教えてくれたのは、第27警戒隊の芦田3等空佐だ。

     作詞を手掛けた小松氏(退官)によれば、「標高の高い場所で勤務する中、夜明けに隊舎から見えた太平洋の水平線、そこから昇った朝日が照らした大滝根山の光景が言葉にできないほど美しく、そんな場所で任務を全うしている誇り、そして大滝根山の冬の厳しさに負けない高い志を持って任務に臨む隊員の姿を詞にした」とのこと。

     現隊員の芦田3佐は、2番の「冬の厳しい環境においてもその威容をもって鎮座するレーダー」という意味の歌詞から、環境にも負けず、歯を食いしばり、常に国の安全のために存在し続けなければならないという強い意志を感じるという。

     決して恵まれた環境ではない大滝根山の地においても、国民の安全を守るため、互いを鼓舞し、団結できるという隊歌を、ぜひ聴いてみて!

    動画はこちらから

    (MAMOR2025年12月号)

    <写真提供/防衛省>

    これが部隊のテーマソング

    ※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

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