自衛隊は24時間365日、間断なく日本を守っている。例えば国民の多くが仕事を離れ、くつろぎ楽しむ大晦日の夜。自衛隊は休むことなく任務に就いている。
12月31日23:30の沿岸監視隊、サイバー防衛隊の現場の様子とは? ※この記事における1日の様子は、大晦日だけではなく絶え間なく国防の任に就く自衛隊を表現するためのイメージです。紹介する活動は特定された時間においてのものではありません
暗闇の海を見守る沿岸監視隊の警戒(沿岸監視隊)

国境に接する離島や半島の要所には、周辺海域を常時監視する沿岸監視隊が配置されている。
彼らの任務は、沖を行き交う艦艇や航空機の動向を日夜絶え間なく把握し、防衛上必要な情報を迅速に伝えることだ。
夜間になると海と空の境界があいまいになるため、わずかな光の変化を見逃さない観測技量が求められる。
監視所では、双眼鏡や観測装置を組み合わせながら、静かな緊張感の中で警戒が続けられる。波の反射によって対象の識別が難しくなることも多い。
「夜は小さな変化が判断の鍵になるので、より集中して観測にあたります」と隊員は語る。
暗闇の中で黙々と続けられる監視任務の積み重ねが、国境の島々を静かに、確実に守り続けている。
新たな安全保障の要はサイバー防衛能力の強化(サイバー防衛隊)

ネットワークがつながっている限り、サイバー攻撃は日夜関係なく行われる。いったん攻撃を受けると、広範囲の社会インフラが大きなダメージになることは必定だ。
サイバー空間は、国民生活にとっての重要なインフラであるとともに、自衛隊の指揮統制のための基盤でもあり、サイバーセキュリティの確保は、死活的に重要だ。
東京・市ヶ谷の防衛省内にある防衛大臣直轄の共同の部隊である「自衛隊サイバー防衛隊」は、2022年3月の発足以来、24時間体制で防衛省・自衛隊のネットワークである防衛情報通信基盤などを防護している。
担当する隊員は「夜間も昼間同様落ち着いて対応することが求められますが、アラートが鳴るとやはり一瞬で心拍が上がります。自分の鼓動を抑え込みながらログを確認し、原因を特定していきます」と夜間における任務を語る。
(MAMOR2026年2月号)
<文/古里学>
ー国防は眠らないー
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです
