岩手県岩手駐屯地の「豚肉のしょうが焼き」を紹介します。焼いた豚肉にショウガとニンニクの風味が効いた甘辛いたれを絡める、絶品スタミナおかずです。
日本全国にある自衛隊の基地・駐屯地の隊員食堂についてレポート! みなさんにもぜひ味わっていただこうと、記事の最後にはレシピも紹介します。
合言葉は「ONE TEAM」!陸上自衛隊「岩手駐屯地」

岩手駐屯地の隊舎からは、日本百名山の1つでもある岩手山が一望できる
陸上自衛隊岩手駐屯地は岩手県滝沢市に所在し、西に岩手山、東に姫神山がそびえる風光明媚な環境にあります。
岩手山東山麓には岩手山中演習場があり、訓練環境にも恵まれた県内唯一の駐屯地は、1957年に開設され、2026年で創立69周年を迎えます。
改編を重ね、現在は東北方面特科連隊、第9偵察戦闘大隊、第9高射特科大隊などが駐屯しており、隊員の約75%が県内出身の郷土部隊でもあります。
「ONE TEAM 岩手駐屯地・県民と共に未来へ」を合言葉に、防衛警備や災害派遣に備えた訓練に励んでいます。
フライパン1つで作れてスタミナ満点「豚肉のしょうが焼き」
今回紹介する料理は肉料理の定番「豚肉のしょうが焼き」です。岩手県は広大な土地を生かした畜産業が盛んで、豚肉は東北6県で3位、全国でも14位の生産量です。
メニューは地元料理研究家の方が考案し、「豚肉を使った、体力向上、疲労回復に効果があり、国を守る崇高な任務を遂行する自衛官の健康をサポートし、フライパン1つで作れるおいしい料理」がポイントだったそうです。
隊員食堂では、たれに栄養価の高いショウガとニンニク、肉をやわらかくする効果のあるタマネギをすりおろして加えています。
また、肉の縮みや反り返りを防ぐため、筋切り(赤身と脂身の境界に切り込みを入れる)という下処理も欠かさないそう。
さらに肉のうまみを閉じ込め、たれに絡みやすくするために小麦粉を薄くまぶすなど、素材の味を最大限に引き出す細やかで丁寧な調理。
隊員たちの胃袋をつかむのも納得できます。
注目食材:岩手県の豚肉
東北地方は畜産業が盛んで、なかでも冷涼な気候と広大な牧草地、放牧地を有する岩手県が有名。
豚肉では「白金豚」、「南部福来豚」など三元豚(3種の純血種を掛け合わせた豚の総称)を基にした銘柄豚が多く生産されている。
飼育方法や飼料、衛生管理などにこだわった豚肉はやわらかい肉質とうまみが特徴。
体内で合成できない必須アミノ酸をバランスよく含み、ビタミンB群なども豊富で疲労回復、健康維持に効果的。
隊員の感想は?

「ONE TEAM 岩手駐屯地」の合言葉が掲げられた隊員食堂は、約690席と広く、明るく開放感がある
「肉がやわらかくて最高! たれがおいしくて、白いご飯が進みました。できればもう1度配食の列に並んで食べたかったほど」(士長/男性・20代)
「タマネギとニンニクの香味野菜を使っているたれは、後味さっぱり。豚肉はしっとりやわらかく、冷めてもおいしいはず!」(3曹/女性・20代)
「豚肉のジューシーさ、たれと豚肉の抜群の相性、たれのタマネギの甘さとショウガの辛さもマッチしていて、うまいの一言」(3佐/男性・50代)
地産地消レシピの献立作りに力が入る
【陸上自衛隊 岩手駐屯地 業務隊 管理栄養士 佐藤防衛技官】
栄養士の資格を取り、児童養護施設で約5年勤務したのち、2009年に入隊しました。それから16年、当駐屯地の献立作成に携わっています。
約690席ある食堂ですので、かなりの大量調理になりますが、厳しい訓練の合間の食事で、モチベーションが上がる料理を出せたらいいなと思い続けています。
岩手県出身でもあるので、なるべく地元の食材を使おうと、地産地消のレシピの献立作りには力が入ります。
岩手地方協力本部と連携する中で、地元の料理研究家の方との交流もあり、今後も楽しく任務に励みたいです。
「豚肉のしょうが焼き」のレシピを紹介

※隊員食堂で作られているレシピをもとに編集部で家庭向けにアレンジしました
<材料(2人分)>
豚ロース肉(しょうが焼き用):6枚(240g)
<A>
しょうゆ、酒、みりん:各大さじ2
砂糖:小さじ1
<B>
ショウガ(すりおろす)、ニンニク(すりおろす):各1かけ
タマネギ(すりおろす):1/6個
小麦粉:適量
サラダ油:大さじ1/2
レタス(千切り)、水菜(ざく切り)、ミニトマト(ヘタを取る):各適量
<作り方>
1:小鍋に<A>を入れて混ぜ、<B>を加えて火にかけ、ひと煮立ちしたら火を止める。
2:豚肉は筋切りして、両面に小麦粉をまんべんなくふり、余分な粉を落とす。
3:フライパンにサラダ油を入れ、中火で熱して2を並べ入れ、両面に焼き色が付くように強火でさっと焼いて火を止める。
4:肉から出た余分な脂をペーパータオルでさっと拭き取り、再び中火にかけて1を回し入れ、豚肉に絡める。
5:器に4を盛り、レタス、水菜、ミニトマトを付け合わせる。
(MAMOR2025年9月号)
<調理/樋口秀子 文/富田純子 料理撮影/林 紘輝(扶桑社) 写真提供/防衛省>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです


