•  佐賀県に所在する「陸上自衛隊 第1戦闘ヘリコプター隊」隊歌をご紹介します。

     自衛隊には数多くの部隊があり、中には自隊のテーマソング「隊歌」を持つ部隊もあります。

     その歌詞を読むと、国を、地元を愛する気持ち、家族、仲間を想う気持ちが表されて、各隊員の心意気が伝わってきます。そんな隊歌にあなたも触れてみてください。

    第1戦闘ヘリコプター隊とは…

    画像: 陸上自衛隊目達原駐屯地公式Xより(https://x.com/JGSDF_METABARU/status/1960495186171322502)

    陸上自衛隊目達原駐屯地公式Xより(https://x.com/JGSDF_METABARU/status/1960495186171322502)

     目達原駐屯地(佐賀県)に所在する陸上自衛隊の部隊。

     2021年に第3対戦車ヘリコプター隊から改編し、現名称に変更。戦闘ヘリコプターAH-64Dなどを装備し、防衛警備、災害派遣などの任務を行う。

    「陸上自衛隊 第一戦闘ヘリコプター隊隊歌」の歌詞を紹介

    画像: 「陸上自衛隊 第一戦闘ヘリコプター隊隊歌」の歌詞を紹介

    一

    脊振・天山(1) 仰ぎ見る 固き団結 誓いつつ

    翔騎一丸(2) 防人の 鋼の敵も 打ち砕く

    我に無双の 力あり 護るぞ国の 同胞を

    我らは 第一戦闘ヘリコプター隊

    二

    阿蘇噴煙に 重ねたる 高まる士気を 燃やしつつ

    翔騎一丸 大和魂 幾山河も 飛び越ゆる

    我に翔く 翼あり 護るぞ青き この山河

    我らは 第一戦闘ヘリコプター隊

    三

    南西の海 思いやる 正しき規律 守りつつ

    翔騎一丸 葉隠れの(3)艱難辛苦(4)も ものかはの

    我に大きな 心あり 守るぞ伝統 この文化

    我らは 第一戦闘ヘリコプター隊

    この歌詞を解説

    (1)脊振は、佐賀県神埼市と福岡県福岡市早良区との境に位置し、筑紫山地に属する標高1054.6メートルの脊振山のこと。天山は佐賀県筑紫山地に属する標高1046.2メートルの山

    (2)「地にあって周到、天にあって果敢、翔騎一丸」の旗印のもと、とても重要である空中(翔)と地上(騎)との連携と、所属する全隊員の心を1つにして事に臨む、という意味

    (3)江戸時代中期に肥前国の佐賀藩士、山本常朝が武士の心得を説いたもので、当隊の所在地(佐賀県吉野ヶ里町)に大変ゆかりの深いもの

    (4)非常に困難な状況やつらい思いをして苦しむことがあるが、ものともしない、という意味

    <作詞/中山佳教 作曲/西部方面音楽隊>

    南西地区の防衛の本格化により歌詞変更

    「前身である第3対戦車ヘリコプター隊が創隊した1990年に原曲が作られ、2021年に第1戦闘ヘリコプター隊に改編された際に、歌詞の一部を変更して現在の隊歌となりました」と教えてくれたのは、第1戦闘ヘリコプター隊の吉本2等陸尉だ。

     原曲の作詞を担当したのは、当時第3対戦車ヘリコプター隊に所属していたAH-1S航空操縦士で、1番に「脊振・天山」、2番に「阿蘇」、3番に「高千穂の峰」と、九州の防衛を象徴する地名が歌われていたのを、改編によって配備航空機がAH-1SからAH-64Dが主力となり、南西地区の防衛が本格化することから、3番のみ「南西の海」に変更したという経緯があるそう。

    「歌詞変更を担当させていただき、大変光栄に思うとともに、伝統を継承するという責任の重さを感じました。言葉選びが絶妙で、作詞者の洗練された感性がうかがえる歌詞全体に注目してほしいです」と吉本2尉。

     第3対戦車ヘリコプター隊から第1戦闘ヘリコプター隊へと歌い継がれ、先輩隊員らの歩んだ伝統を継承しているのだと実感するという隊歌を、ぜひ聴いてみて!

    ⇒動画はこちらから

    (MAMOR2025年9月号)

    <写真提供/防衛省>

    ーこれが部隊のテーマソングー

    ※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

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