防衛省や陸・海・空各自衛隊には、隊員の士気を高めたり、広報に役立てるために制作されたロゴマークがある。
その数はなんと200個以上! 中には、色違いのレアなロゴマークもあるという。
今回は、バラエティ豊かな自衛隊のロゴマークにまつわる豆知識を5つ紹介する。
基地・駐屯地にもロゴマークがある

(左)飛び立つ航空機を図案化した航空自衛隊・美保基地のロゴマーク
(中央)伝統的ないかりマークをあしらった海上自衛隊・阪神基地のロゴマーク
(右)陸上自衛隊・北富士駐屯地のロゴマーク。富士山、家紋「四つ割菱」、富士桜が描かれている
自衛隊には日本全国各地にある基地・駐屯地のロゴマークもあり、なかにはワッペンを制作しているところも。
各基地・駐屯地の役割や地域の名勝などをモチーフに、それぞれに特徴のあるデザインが施され、地域と密着して、人々の安全を守り、平和に寄与する自衛隊の活動をアピールしているのだ。
デザイン違いのレアなロゴマークがある
第18高射隊(空自)のロゴマーク。右はワッペンとして作業服に着用する際のデザイン。作業服の迷彩色と色のトーンを合わせた色調になっている
第18高射隊のロゴマークは、隊員がワッペンとして作業服に着用する場合は、目立たないようにモノトーンのデザインになる。
C-1のラストフライトを記念したロゴマーク(ワッペン)には、「C-1 FINAL YEAR 1971-2025」の文字が刺しゅうされ用途により色が異なる
また、C−1のラストフライトを記念して隊員に配布されたロゴマーク(ワッペン)は、刺しゅうの糸が金色だが、関係者への配布用は銀色、許諾を得た民間企業が一般販売するものは黄色と、色違いの3パターンがあり、用途によって異なるデザインになっている。
護衛艦『あきづき』のロゴは艦長が猫好きだったから
護衛艦『あきづき』では、部隊の士気高揚と連帯感の向上のため、隊員がかぶる帽子(識別帽)にもこのデザインが採用されている
ネコ科の動物は、優れた平衡感覚と瞬発力を持ち足音もなく獲物を捕らえる。この能力はまさに護衛艦が必要とするもの――これが護衛艦『あきづき』のロゴマークの由来とされているが、じつは初代艦長が大のネコ好きだったからというのが真相だ。
ほかにも、艦長が広島東洋カープの熱烈なファンだったためロゴマークをコイにした例も。
第301飛行隊のカエルはダジャレが由来⁉
カエルのマフラーの星の数が3つなのは、第301飛行隊が所属する部隊、第3航空団が由来となっている
航空自衛隊第301飛行隊のロゴマークは、「マフラーを巻いたカエル」。かつて母基地であった百里基地の地元、筑波山名物の「ガマの油売り」がモチーフで、「無事に帰る」との意味もこめられている。
同部隊は現在、三沢基地へ移駐。母基地が変わっても、無事に“カエル”ことができるよう、筑波山のガマガエルが見守っている。
育児や介護などと仕事を両立させる、ワークライフバランスのロゴもある
海上自衛隊のワークライフバランスを啓発するロゴマーク。「充実した家庭生活があってこそ充実した部隊勤務ができる」をコンセプトにしている
自衛隊では、隊員の育児や介護などと仕事を両立させるための支援制度を充実させている。そこで、仕事と生活の調和を図る「ワークライフバランス」の周知のためにロゴマークを制作。
防衛省のワークライフバランスを推進するキャラクター「ワラビーちゃん」。テーマ―ソングも制作され、公開されている
「Work Life Balance」の頭文字「WLB」をとった「ワラビーちゃん」という防衛省のキャラクターが誕生。隊員への啓発活動を実施している。
(MAMOR2025年7月号)
<文/魚本拓>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです






