•  日々、厳しい任務に取り組む自衛隊員の健康と鋭気を生み出す隊員食堂。1日3食の全てをここで食べるという隊員も多いという。そのお味はどう? 量は足りている? 好きなメニュー、食べたい料理は何?

     隊員食堂で食事をしていた新隊員とベテラン隊員に質問してみた。 

    画像: 隊員食堂で好きなメニューはなに? 現役自衛官に聞いてみた

    【この日のランチは「熊基丼」】
    熊谷基地名物の、その名も熊基丼は、碓氷峠の有名店の釜めしをモデルに考案されたメニュー。ご飯の上に鶏肉、タケノコ、シイタケ、うずらの卵などがのった具だくさんの丼だ。20年以上も前から食堂で出されているが、いつ、誰が最初に作ったのか、今となっては誰も知らないそうだ

    好きなメニューは「鶏ステーキ」です

    画像: 「好きなメニューは肉、特に鶏肉のステーキです」という第2教育群1大隊11中隊の西村2士。食堂への希望は当然ながら「鶏ステーキをもっと増やしてほしい!」

    「好きなメニューは肉、特に鶏肉のステーキです」という第2教育群1大隊11中隊の西村2士。食堂への希望は当然ながら「鶏ステーキをもっと増やしてほしい!」

     同じ班の約10人とともにテーブルに着席。班長の「いただきます」の掛け声とともに一斉に食べ始めた新隊員たち。

     その1人、西村2等空士に話を聞くと、「おいしいし、量にも満足しています。なかでも混ぜそば、つけ麺、ペペロンチーノなど麺類は最高ですね!」。そう言いながら10分足らずで完食し、ごちそうさまと席を立っていった。

    班ごとにランチをとる女性新隊員

    画像: 「食事は次の活動のための大切なエネルギー補給の時間」と語る第2教育群1大隊12中隊の大平2士。気力・体力ともにしっかりチャージして、午後の訓練に備える

    「食事は次の活動のための大切なエネルギー補給の時間」と語る第2教育群1大隊12中隊の大平2士。気力・体力ともにしっかりチャージして、午後の訓練に備える

     女性新隊員たちも、班ごとにまとまってランチをとる。「好きなメニューは唐揚げにオムライスとペッパーライス。唐揚げはいろいろ種類がありますが、外れはないですね」と肉食女子を自称する大平2等空士は、みんなと一緒に食べる食事は特においしいと笑う。ほかの女性新隊員も、隊員食堂の食事には大満足、と口をそろえる。

    ランチは癒しの時間

    画像: 給養員に一言ありますかと聞くと、「朝早くから夜遅くまでありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と頭を下げる第4術科学校学生隊の長友士長

    給養員に一言ありますかと聞くと、「朝早くから夜遅くまでありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と頭を下げる第4術科学校学生隊の長友士長

     ランチは同期と一緒におしゃべりができる癒やしの時間だという長友空士長。「任務中はお互い関わる時間が少ないので、食事のときくらいはみんなでわいわい話しながら食べたいですね」。

     コロナ禍で黙食が奨励されていたときは鬱々とした日々だったという。「好きなメニューは衣がサクサクの唐揚げ。さばのみそ煮もお気に入りです」。

    じっくり味わってランチタイムを過ごす隊員も

    画像: 「隊員食堂のラーメンは昔の給食みたいですが、ちゃんと今風の味なんですよ」と第2教育群教務課の松本2曹。中でもしょうゆ豚骨ラーメンが絶品なのだとか

    「隊員食堂のラーメンは昔の給食みたいですが、ちゃんと今風の味なんですよ」と第2教育群教務課の松本2曹。中でもしょうゆ豚骨ラーメンが絶品なのだとか

     若い隊員の多くが仲間と集って食べる中、30代以上とおぼしき隊員は少人数で食べているケースが多い。

     松本2等空曹も1人でじっくり味わう派だ。「ここの食堂はほかの基地と比べてもおいしくて、おかずも多いうえ、メニューのバリエーションも豊富ですね」とその味に太鼓判を押す。今後はショウガ焼きをリクエストしたいそうだ。

    (MAMOR2024年10月号)

    <文/古里学 撮影/山田耕司 写真提供/防衛省>

    「隊員食堂」の調理場に潜入!

    ※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

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