•  近年の不穏な国際情勢の中、一層、必要性を感じる自衛隊だが、私たち国民の理解なくしては本来の実力を発揮できない。

     そこで、多くの方に自衛隊について知ってもらいたく、マモルではクイズを用意した。特別教練に参加して楽しみながら脳を鍛え、自衛隊の知識を増やしてくれ!

    問題:写真を並び替えて、どんな訓練か導き出せ!

     自衛隊はさまざまな訓練を実施している。下の写真は、ある訓練風景を、16分割してランダムに配置したものだ。これを頭の中で並べ替えて、どんな部隊の何の訓練風景か導き出すのだ。隊員が顔に装着しているものに注目して頑張れ!

    画像: 問題:写真を並び替えて、どんな訓練か導き出せ!

    解答:陸上自衛隊中央特殊武器防護隊が除染訓練をしている

    画像: 解答:陸上自衛隊中央特殊武器防護隊が除染訓練をしている

    防護マスク姿で液体を噴射する中央特殊武器防護隊とは?

     1995年の地下鉄サリン事件や99年の東海村のJCO臨界事故、2011年の東日本大震災で起きた東京電力福島第1原子力発電所の事故に際しても出動したことで知られる、第101化学防護隊を前身とする中央特殊武器防護隊。大宮駐屯地(埼玉県)に所在する、自衛隊化学科職種の中で最大の部隊である。

     核、生物、化学(NBC)兵器によって汚染された地域の偵察、除染が主な任務だ。陸上総隊直轄部隊の1つで、その任務は全国に及ぶ。

     写真は、大きな液体タンクを備えた除染車による除染訓練の様子だ。NBC兵器は時代とともに進化しているため、隊員たちには最新かつ専門的な知識と技能が求められる。

    問題:密林に潜む自衛官を探せ!

     隠密作戦をとる敵をいかに早く見つけ防御するか、は自衛官にとって大切な能力の1つだ。今回はその力を鍛える教練を実施する。下の図の密林内には特殊迷彩服を着た狙撃手の自衛官が隠れている。何人いるかを探して、その人数を解答せよ!

    画像: 問題:密林に潜む自衛官を探せ!

    解答:5人。自衛官はここにいた!

    画像: 解答:5人。自衛官はここにいた!

    敵に見つかりにくくするため、自衛官が施す擬装とは?

              山林などに隠れる際、敵に発見されないよう着用するギリースーツ

    「擬装」とは、敵の目標となることを避けるために、主に当地の植生などに合わせた色や形のものを身に着け、目立たないようにすること。

     陸上自衛官が迷彩服を着るのは、自らの身を守り、任務を遂行するためだ。現在、採用されているのは『迷彩服3型』。日本の植生などを考慮し、デジタル処理で色調が決められている。

     狙撃手などはその上にギリースーツと呼ばれる特殊迷彩服も重ねて着るが、それだけでは不十分。山中などでの行動の際には、皮膚に光が当たると目立ち、発見されやすくなってしまう。

     そのため、顔から首など、肌が出ている部分に、季節や時間帯に応じた色彩の顔料(ドーラン)を塗り、擬装する。さらに行動を共にする車両や全ての器材に擬装を施す。

    <文/真嶋夏歩(用語解説) イラスト/酒井ヒロミツ 写真提供/防衛省>

    (MAMOR2024年6月号)

    自衛隊de脳トレ!国防知識を増やせ

    ※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

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