自衛隊には数多くの部隊があり、中には自隊のテーマソング「隊歌」を持つ部隊もあります。
その歌詞を読むと、国を、地元を愛する気持ち、家族、仲間を想う気持ちが表されて、各隊員の心意気が伝わってきます。そんな隊歌にあなたも触れてみてください。
今回は、防衛省・自衛隊の「ワラビーちゃんのワークライフバランスのうた♪」をご紹介します。
防衛省・自衛隊のワークライフバランスの取り組みとは…
2015年に「防衛省における女性職員活躍とワークライフバランス推進のための取組計画」を策定し、意識啓発のためのセミナーや講演会の実施、長時間労働の是正や休暇取得の促進、管理職のマネジメント改革、フレックスタイム制やテレワークの導入など、さまざまな取り組みを行ってきた。
男性職員の育児休業などの取得促進や、庁内託児施設の開設など、育児・介護をしながら活躍できる環境整備も進めている。
「ワラビーちゃんのワークライフバランスのうた♪」の歌詞を紹介
一
今日も一日いい汗かくんだ テキパキ働いたら気持ちいい
小さな積み重ねはいつか 大きな夢の花が咲く
誰もが輝く 未来築こう あふれる魅力を 解き放て世界へ
笑顔で照らそう ワラビー(1) ワラビー
二
街は暖かいひかり灯り 家族の笑い声聞こえる
心は優しさに包まれ 不思議なチカラがみなぎる
Work Life Balance 手を取り合い みんなで築こう
明るい未来 笑顔で照らそう
「ワラビーちゃんのワークライフバランスのうた♪」の歌詞を解説
(1) バランス啓発キャラクターの名前。Work Life Balanceの頭文字をとってワラビー(WLB)ちゃん。ワラビーは小型のカンガルー種。
肩の力が抜けて、心が軽くなるような歌に
「2017年に、防衛省が『ワークライフバランスのテーマソング』を募集したので、応募してみました」と話すのは、この歌の作詞・作曲者である航空中央音楽隊の森田早貴3等空曹だ。
当時は音楽隊に配属されたばかりだったので、採用されたと知ったときはとてもうれしかったという。
「ワークライフバランスには、働き方改革や多様な生き方の選択、メンタルヘルスなど、さまざまな内容が含まれるため、どのような視点でどのような情景を描くか思慮しましたが、老若男女、誰もが生き生きと、安心して人生を歩めるような、そんな将来の世界を想像しながら作詞しました」と森田3曹。
曲のほうは、大人も子どもも歌える音域で、楽しく口ずさめるような明るい音楽を心がけたそう。
音楽隊ではボーカルを務める森田3曹。レコーディングの際は、ワラビーちゃんのかわいらしい姿と、聴いてくださる方の笑顔を思い浮かべて歌ったとのこと。
自身も間奏の「ワラビー ワラビー」はつい口ずさみたくなるんだとか。そんな森田3曹の耳に心地いいソプラノの歌声を、ぜひ聴いてみて!
(MAMOR 2023年8月号)
<写真提供/防衛省>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです