•  ここは、東京・市ケ谷にある防衛省内の大臣官房広報課の1角。日本の防衛に対する取り組みや活動について情報発信するのが任務だが、内容は多岐にわたる。さまざまな業務をこなす広報課員の仕事ぶりをのぞいてみよう。

    (漫画の内容は広報課員の業務を分かりやすく説明するためのフィクションです)

    映画の協力依頼。判断基準は?

    画像1: 映画の協力依頼。判断基準は?

     広報課では映画に広報効果があるか、自衛隊の本来任務に支障が出ないかなど、さまざまな観点からの協力の可否について検討する。防衛省として協力することが決まると、各幕広報室の担当者に協力要請が入る。

     各部隊の担当者と、シナリオに合わせてどのように協力できるか詳細を詰め、映画製作会社にも逐一進捗を伝え、相談を重ねる。

    画像2: 映画の協力依頼。判断基準は?

     各広報担当者は撮影に立ち会い、安全確認や自衛官役の俳優に自衛官の所作などの指導を行う。

    音楽隊のイベントも担当

    画像1: 音楽隊のイベントも担当

     防衛省・自衛隊では広報活動の一環として、毎年、陸・海・空3自衛隊の音楽隊による音楽イベントを実施している。その調整も広報課の仕事だ。

     各幕広報室の担当者や出演する音楽隊と、曲目や演奏順、演出なども相談して決めていく。またある日には各幕広報室の担当者と協力して民間イベントに参加。「こども霞ヶ関見学デー」(注)に付き添う日もある。

    (注)各府省庁が年に1度、子どもたちに向けて業務説明や省内見学などを行うイベント。防衛省では、装備品や儀じょう訓練(相手に敬意を表して歓迎する儀礼を儀じょうと呼び、それを行う儀じょう隊は一糸の乱れもないよう訓練を重ねる)見学、制服試着などを行っているが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止に

    画像2: 音楽隊のイベントも担当

     このように広報課では、防衛省・自衛隊を知ってもらうため、各担当者らが連携し、日々、幅広い業務にあたっているのだ。

    【竿尾悟(さおさとる)】
    愛媛県出身、在住。代表作は、『迷彩君』(ヤングキングコミックス)、『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』(アルファポリスCOMICS)など

    (MAMOR2021年5月号)

    #自衛隊を広報したい!

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