見えない脅威!特殊武器とは?どんな被害が想定される?


「NBC兵器は、近年、RとEを加え、CBRNE兵器(注1)と呼ばれ、戦争以外にも、テロや事故などを含めた『特殊災害』の中で語られることが主流となっています」
(注1)Nuclear(核)、Biological(生物)、Chemical(化学)、Radiological(放射性物質)、Explosive(爆発物)の各頭文字
特殊災害防災アドバイザーの宮澤重夫氏は、そう解説する。
1機百数十億円する戦闘機や、ミサイルなどに比べ、非常に安価に製造でき、ぼう大な威力を発揮するCBRNE兵器の保有や使用などに関しては、「生物兵器禁止条約」や「化学兵器禁止条約」、「核不拡散条約」などの多国間条約で禁止されているものの、未加盟の国もあることなどから実効性に乏しいのが現状だ。
「実際、2011年に始まったシリア内戦では、13年以降、化学兵器禁止条約に調印していたシリアによるサリンや塩素ガスなどの化学兵器の使用が確認されています。
日本でも、『地下鉄サリン事件』(注2)が発生したことはご存じのとおりです。また、22年に始まったウクライナ侵攻でも、原子力発電所が攻撃されていますし、CBRNE兵器の使用も懸念されています。国家間の紛争以外でも、テロリストによるCBRNE兵器の使用も想定されます。
(注2)1995年、東京の地下鉄電車内でオウム真理教構成員が化学兵器サリンを散布し、多数の市民を殺傷した事件。自衛隊が災害派遣した
安価に、安易に作ることができることから、個人でも入手可能なため、今後もCBRNEの脅威がなくなることはないと思います」
なお日本では、陸上自衛隊の知識や技能を持つスペシャリストたちが対応することになっており、日々そのスキルを磨いている。
(MAMOR2026年8月号)
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<マンガ/ほりこう 監修/宮澤重夫>
宮澤重夫氏 1964年、埼玉県出身。特殊災害防災アドバイザー。元陸上自衛官。第101化学防護隊に所属し、陸上自衛隊化学学校化学教導隊副隊長を最後に、2018年退職。現在はその経験を生かし、SNSなどでCBRNEなどの特殊災害について積極的に発信している
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです
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