クラブで行われている着衣水泳のレッスン
プールでの「着衣水泳」は、水を汚染するため一般的には禁止されている。一部の民間スイミング・スクールおよび自治体などが市民プールで開催する「体験会」などで行えるほか、現在では小学校のプールで指導員を招いて行われる「体験授業」も増えているという。
「着衣水泳」とはどういうものなのか、ここでは、岡崎竜城スイミングクラブのレッスン内容を紹介しよう。
Lesson 1:着衣で水に慣れる
まだ水に顔をつけられない子どもも、Tシャツに短パン、または学校の体操服などを着て水に入る。水慣れしていない子は、とにかく水を怖がらせないことが重要。まずはプールに沈めた踏み台に立ち、腰程度の深さの水に漬かることから始める。
Lesson 2:着衣でボビング
立って胸くらいの深さのプールでジャンプをするボビングは、服を着て行うと、上衣が顔までめくれ上がるなどして、思うように飛び上がれないので、指導者が支えながら行う。着衣泳の第一歩となるボビングは、繰り返すうちに適応した動きが取れるようになる。
Lesson 3:ビート板を抱えて背浮き
立って胸くらいの深さのプールで、服を着たままビート板をおなか側に抱え、あおむけに浮く。最初は指導者に首の後ろを支えてもらいながら10秒浮くことから始める。脱力したほうが浮きやすいため、ビート板を抱えて一番ラクな姿勢を見つけることが重要。
Lesson 4:ズボンをはいたままバタ足
着衣のまま、ビート板につかまってバタ足をすると、ズボンがまとわりついて足が重く感じ、思うように動かないことが分かる。水着では難なく泳げる子も、服を着れば一気に泳力が低下することを知ったうえで、繰り返し練習し、徐々に前に進めるようにする。
Lesson 5:ビート板をつかまえろ
落水時に浮くものを見つけてつかまることはとても大切。プールサイドから浮いているビート板を目がけて飛び込み、つかまえる練習だ。飛び込む前と後とでは、波の影響でビート板の位置が変わることも。しっかりと目を開け、向かう先を定めて泳ぐことが必要だ。
Lesson 6:ビート板なしで背浮き
ビート板なしの背浮きは、浮き具がないので、自分の体と服の浮遊力と、体力に頼ることになる。正しい大の字の姿勢を保つことで体重が分散され、またリラックスして筋肉を硬直させないことで浮きやすくなる。最終的には10分浮いていられることを目指す。
Lesson 7:浮き島に登れ
落水したとき、登れる場所を見つけたら、登って水から体を引き上げたい。水に浮かべた大型ビート板(浮き島)に子どもが自力でよじ登るのは非常に難しいので、指導者が浮き島を支え、子どもは腕や腹筋の力を使ってよじ登る。難しさを体験してもらうのが目的。
(MAMOR2026年7月号)
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<文/古里学 写真(大森さん)/村上淳 写真提供/岡崎竜城スイミングクラブ>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです
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