徳島県小松島市に位置する、海上自衛隊「小松島航空基地」

紀伊水道を臨む小松島航空基地の庁舎と管制塔
海上自衛隊小松島航空基地は、徳島市の南側、紀伊水道に面する小松島市にあります。紀伊水道は和歌山県紀伊半島の西岸と四国の東岸に挟まれた、太平洋と瀬戸内海を結ぶ海域のことです。1965年に海自のヘリコプター部隊として開隊。2008年、第22航空群隷下の第24航空隊として新編されました。
哨戒ヘリコプターを使用し、日本周辺海域における潜水艦の警戒・監視や情報収集を行うほか、災害発生時には、被災地へ飛び、物資輸送や負傷者輸送などを行っています。
ふわふわの釜揚げシラスと爽やかなスダチが名コンビ!

開隊当時から60年以上使用している隊員食堂は、約80席とやや狭く古いながらも、おいしい食事によって隊員の士気高揚に貢献しているそう
今回、紹介する「しらすとすだちの冷製パスタ」は、地元名産品として名高いシラスとスダチを使った、暑い時季に特に人気のメニューです。
スダチの搾り汁にめんつゆ、オリーブ油を混ぜたソースをあらかじめ作っておくこと。スパゲティはゆでたらすぐに氷水で冷やして水気をしっかりきり、手早くソースをからめること。ゆで時間は水でしめることを踏まえ、1分ほど長めにゆでるのがおいしく作るコツです。
夏野菜の代表、トマトとオクラもトッピングして赤、緑、白と、見た目もカラフルで食欲をそそります。シラスとスダチはまさに名コンビ。酷暑日ならさらに大根おろしをのせて、またスパゲティをうどんに替えるのもオススメだそう。
隊員食堂では、水揚げしたばかりのシラスを網元が自家加工した、ふわふわの釜揚げシラスを朝食に提供することも多いのだとか。ご飯の上にたっぷりのせ、スダチをギュッと搾るだけの極上シラス丼!うらやましい話です。
隊員の感想は?
「スダチの香りがふわっと広がり、シラスの塩味とトマトの酸味もマッチして、口いっぱいに爽やかな夏を感じる1皿です」(1曹/女性・50代)
「さっぱりしていて、特に夏に食べると食欲をそそります。栄養も満点で夏バテ防止になり、活力を与えてくれるパスタです」(士長/男性・10代)
「全ての食材の相性がいいです! スダチを初めて味わったのですが、おいしくて、今は何にでも搾り汁をかけてしまいます」(士長/男性・10代)
「地元の旬の野菜を使ったメニューはどこにも負けないおいしさ」
【海上自衛隊 小松島航空基地 第24航空隊 給養員 吉田海士長】
岡山県出身で2018年に入隊しました。給養員としての初の任務場所は輸送艦で、その後、広島県の呉教育隊、そして1年半ほど前に当基地に着任しました。
この地は通年暖かく、農業が盛んな地域なので、地元の旬の野菜を使ったメニューはどこにも負けないおいしさだと自負しています。仕事として責任のある大量調理は大変で、1日が終わるとぐったりですが、食事をする隊員の笑顔に元気をもらっています。
各地のご当地グルメも取り入れていて、プチプチとした食感が特徴の徳島の郷土料理「そば米汁」も好評です。
涼を感じる徳島名産品の爽やかな味わい「しらすとすだちの冷製パスタ」

※隊員食堂で作られているレシピをもとに編集部で家庭向けにアレンジしました
<材料(2人分)>
スパゲティ:200g
塩:大さじ1弱
スダチ:2個
<A>
めんつゆ(3倍濃縮):大さじ2
オリーブ油:大さじ3
ブラックペッパー:適量
[トッピング]
釜揚げシラス:80g
トマト(1㎝角に切る):小1個
オクラ(塩ゆでして小口切り):5本
<作り方>
1:スダチはトッピング用に半月のスライス2枚を切り、残りは搾る。
2:ボウルに1のスダチの搾り汁とAを入れてよく混ぜ合わせる。
3:鍋にたっぷりの湯(分量外)を沸かし、塩を加えてスパゲティを入れ、表示より1分ほど長くゆでる。ザルに上げ、氷水の中でもみ洗いし、水気をよくきる。
4:3を2に入れてあえ、味をからませる。
5:器に4を盛り、トッピングをのせて1のスダチのスライスを添える。
注目食材「シラスとスダチ」
徳島県の特産品。シラスはイワシ類の稚魚の総称で、水揚げして釜ゆでしたものを「釜揚げシラス」、釜ゆで後、天日で乾燥させたものを「チリメンジャコ」と呼ぶ。小松島航空基地が所在する小松島市和田島町では古くからシラス漁が盛んで全国的にも有名。
スダチは爽やかな酸味と香りが特徴の香酸かんきつ類の1つで、国内で流通されるうち9割以上が徳島県で生産される。ハウス栽培も行っているが露地栽培の旬は8〜10月。レモンを上回るビタミンCとクエン酸を含む。
(MAMOR2026年8月号)
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<調理/樋口秀子 文/富田純子 料理撮影/山田耕司(扶桑社) 写真提供/防衛省>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです
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