将来の幹部自衛官を養成する防衛省の教育機関「防衛大学校」。毎年1万5000人以上もの観客が訪れる開校記念祭は、同校を象徴する一大イベントとして親しまれている。
MAMORは2025年11月8日(土)と9日(日)の2日間に渡り行われた第73回開校記念祭に訪問。さまざまな校友会(部活)や同好会の発表があったり、大隊ごとにクイズ大会など工夫を凝らしたイベントを催したりと、学生の青春の熱気で盛り上がりを見せていた。
実行委員長に教えてもらった、防大ならではのイベントを紹介する。
他大学では見られない、防大ならではの個性的なイベント
訓練展示

迷彩服を着て擬装を施し、小銃を構える防大生
野戦用の装備をした小銃小隊が、鉄条網などが張られた敵陣地を攻略する訓練の模様を公開。陸上自衛隊の訓練だが、陸・海・空それぞれに進む学生が交じって編成されているのが防大ならでは。実戦さながらの動きは迫力満点だ。
儀仗隊(ぎじょうたい)

防大の儀仗隊には女子学生の姿も
自衛隊音楽まつりにも出演する防大の校友会の儀仗隊が、観閲式の後に華麗なドリル(注)を披露。一糸乱れぬ美しい動きに魅了されること必至だ。それ以外にも校内の各所で、フラッシュ・モブのように少人数でのドリルが行われる。
(注)小銃を使った軍事教練のことで、美しいフォーメーションを組んで見せる演技にしたもの
観閲式

観閲官として学生を巡閲する宮㟢防衛副大臣
学校内にある陸上競技場に、学生長を先頭に学生隊の全学生が正装で整列。観閲官に対する学生の栄誉礼、観閲官が学生を巡閲して訓示を述べた後、防大の吹奏楽部員による音楽隊を先頭に学生がグラウンド内を進む観閲行進を行う。
学生生活を体験できるコーナーも
ベッドメイキング体験

学生に教えてもらいながらベッドメイキングに挑戦
ベッドのシーツは角をきれいに折り込んでマットの下に入れ、毛布も見た目があたかもバウムクーヘンのようにきちっと畳むのが防大の常識。そのベッドメイキングを一般客が実際に体験してみるコーナー。日々の生活に役立つかも。
容儀点検展示

大げさな表現が面白く、観客からは笑い声が
防大では毎夕、上級生が下級生の身だしなみを点検している。この模様をユーモラスに再現。服装やハンカチなどの必携の所持品の確認だけでなく、返事の仕方や目の輝きまで「声が小さい」、「目が死んでる」などと指導が入る。
起床動作レース

観客から「畳み方がきたない」とやじが飛ぶ場面も
防大では毎朝6時に起床、5分でベッドを整え、着替えて整列しなければならない。起床らっぱの合図と同時に、学生3人がベッドから起き上がり、いかに早く、きれいに寝具を整えられるかを競い合うレースを披露する。
多種多様なブースが見どころ
カレーフェス

お昼どきになると、カレーを求めて長蛇の列が
2025年は、旧海軍・海自 カレーの街、横須賀をアピールするカレーフェスを初開催。広場に10の業者が出店し、それぞれ特色あるカレーを販売。どの店も盛りが良くてお値段控えめとあって、食べ比べをする観客や学生も。
『あおざくら』展示

1~4大隊の学生舎内などにもスタンプが設置
2024年に引き続き、防大を舞台にした大ヒット漫画『あおざくら 防衛大学校物語』(小学館)とのコラボ企画を実施。漫画の中での名シーンや名ゼリフと、それに対する防大生のコメントの展示や、景品と交換できるスタンプラリーが行われた。
各国留学生のブース

各国軍の制服や迷彩服も展示されていた
防大では東南アジアを中心に各国の士官学校からの留学生や研修生を130人ほど受け入れている。その留学生が、本国の文化や歴史などを紹介し、交流を図るブースを設置。各国の意外な素顔を知ることもできる。
(MAMOR2026年3月号)
<文/古里学 写真/村上淳>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

